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昴side.
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「昴!昴ッ・・・!!」
「ッ・・・・!」
僕の名前を呼んで、助けを求める海斗。
体育用具室。海斗が何度も菊地に抱かれた場所。
扉は鍵を閉められていて、開けようにも開けられない。
扉は木製。使い古されたそれ。
これくらいならきっと蹴破れる。
(っ・・・でも、)
でも・・・・でも。
蹴破ったら、扉はもちろん内側に倒れる。
それでもし、海斗が怪我をしたら・・・・。
「すば、るッ!嫌だ、昴ッ!!」
「っ・・・・わかった、」
怪我をしたら、なんて言ってられない。
そんなことは後で考えればいい。
今は、”今”苦しんでる海斗を助けなくちゃ。
「大丈夫。今、助けるから」
海斗に見えるわけないのに、まずは海斗を安心させてあげたくて。
きっと、これ以上ないくらいに。
僕は優しく笑った。
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