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海斗side.
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「ん・・・海斗、挿れるよ・・・?」
「あ、い、いい、からっ・・早くっ、」
昴の腕をぎゅうっと掴み、早くと強請る。
早く、昴の熱が欲しい。
早く、早く、早く。
「早く、昴っ・・・!」
我慢できない。
そして昴が、俺の中に熱を押し込め――――
ガチャッ
「「ただいまあ、海斗~」」
ようとした瞬間。
よく知ってる声が、廊下から聞こえた。
(・・・ま、さか・・・・)
「・・・・昴、」
「なんでしょう・・・」
「母さんと父さんが帰ってきた・・・」
「だと思った・・・」
あんなに高まってた熱が、一気に冷めた。
「どうする?」
「どうするって?」
「昴、このまま帰んの?」
とりあえず服を着て。
俺が先に着替え終わってしまったから、昴が着替え終わるのを待ちながらそう聞けば、昴は横に首を振った。
「ううん、海斗の両親に挨拶してく」
「え、」
「海斗も校内放送かけちゃったし、父さんにも言ったんでしょ?だったら次は僕の番」
ブレザーを着て、ネクタイも締め終わった昴は、微笑みながら俺の手を握る。
触れた手の温かさに、もう全てを預けてしまいたくなってしまう。
「大丈夫。認められなくても諦めないから」
そう言って笑った昴の真剣な表情を、俺は一生忘れない。
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