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『籠の鳥』の世界観
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第二部に入る前に、ややこしくなりつつある世界観をまとめてみました。
もしかしたら、これを読むとさらに理解が深まる…かもしれません。
〇舞台
神や精霊を礼賛する、とある国家。王公貴族に次いで巫女や神官の地位が高く、憧れの職となっている。なお、この国は腐敗が進んでおり、財政も軍政もガタガタ。民衆が蜂起すればもしかしたら王権がひっくり返るかもしれないが、まだ完璧に腐り落ちているわけではないため、それは防がれている。
周辺には大小様々な国家があるが、大して益のないこの国は狙われること自体が少ない。
巫女の宮殿を取り囲むように樹海が広がっている。地元の者もなかなか入らない場所。森の奥深くには精霊が眠っているという伝承がある。
〇巫女
国によって扱いや能力に差異がある。この国では主に、王公貴族に食い物にされている職。一般人でもなることは可能(ただし、多くは拐われてきた)。
神や精霊に祈りを捧げ、国の安寧を願うと表向きはされているが、敬虔な信徒が少ないため、代理に任せることもある。
また、捧げ物である食物は巫女の手以外で作ってはいけないとされており、巫女が調理を行っている。しかしこれも、多くは代理の者が秘密裏に行っているというのが専らの噂である。
〇巫女の宮殿
巫女たちが住んでいる場所。多くの巫女は一般棟と言われる、比較的出入り自由な場所に住んでいる。また、表に出せない特別な人物を幽閉していると噂の『奥の殿』という場所が存在する。アイルはこの奥の殿に軟禁されている状態。
基本的に一般棟と奥の殿の巫女は交流がない。ごく稀に出会い、しかし言葉は交わさないということが暗黙の了解となっている。
〇騎士
国を守る兵士。王公貴族の警護に就いている。私物化され、王位継承権争いに使われることもしばしば。騎士を多く抱えてれば抱えてるほど良しする王公貴族は、シェスに言わせれば「荒れた国のトップは阿呆ぞろい」という残念な結果らしい。
能力の優れた者のみが巫女の宮殿の警護に当たることができる。奥の殿に入れるのは、その中でも厳選された騎士のみ。
〇王公貴族
国の腐敗が進んでいることなど意にも介さず、日々己の権力保持のために奮闘している。
国王は貴族たちに全てを任せ、自ら発言することは少ない。ただし気に入らないことは全力で叩き潰そうとするため、貴族たちは国王のご機嫌とりに余念がない。
王子は3人(アイルを含めると4人)。次期国王は長男とされている。
〇反王政グループ
国によって家族や親友を奪われた者で構成されている組織。ルードはここに所属。
圧倒的なリーダーが不在であり、烏合の衆と化している。やり方も粗雑で乱暴なので、民衆からの支持はあまりない。また、巫女拐いを行っているため、人身売買組織の『緋の団』と混同されるが、全くの別物。反王政グループの巫女拐いの目的は、家族や恋人、親友の救出である。
最終的な目標は、王権を打破すること。
〇「緋の団」
人身売買を生業としている組織。ただ売るだけではなく、買い手の好みに合わせて仕上げることもする。規模が大きい。ラフルたちが所属しているのはここ。
絶対的な存在のボスがいるが、そのボスの顔を知っているのは幹部クラスのみ。下位クラスの者は幹部によって統率されている。
上下関係はあるが、厳格ではない。また、内部は決して一枚岩ではない。
今までのお話をまとめてみると、おそらく上記のような感じかと思われます。
それでは、第二部スタートまで、今しばらくお待ちください…!
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