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純太の恋2~R18腐二次創作弱虫ペダル手島目線
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金色の髪、揺らして、坂を上がってきた男に、俺は一目で心を奪われた。
気難しげな顔立ち。
口数は極めて少ない。
どこの中学出身だろう。
駐輪場へ向かったかれを、俺は一目惚れの女みたいに追って行った。
車種はコラテック。
愛おしむようにそっとフレームに立てる。
「俺! 手嶋純太!」
『君も自転車やってんだ』とか、『いい自転車だね』とか、何か気のきいたことを言おうとしたのに、俺はいきなり名乗ってしまった。
続かない。
何か言わないと。
「自転車競技部入るの?」
こくり。
金髪が頷く。
本当に無口だな。
次のセリフ次のセリフ。
「俺も! 入るんだ!」
入る気なんかねえよっ。
でも金髪はきょとんとなり、次の瞬間、こぼれるような笑顔になった。
「青八木一。ーは一番のーだ」
きゅんとした。
心臓鷲掴み。
俺はこの日、青八木ーに恋をした。
この地味な、ノンケ野郎に。
そうなのだ。
青八木は完璧にノンケだった。
汗拭いてやろうと髪かき上げてやろうと、青八木はどきりともしない。
こちらばかりがどきどきして、どぎまぎして、何か損してる気分。
その上入る気のなかった競技部入っちまったせいで、カラダはシンドイは、バイトはできないは、百害あって一利もない!
久々のOFF。
ひとカラでもと思って繁華街に出た俺は、めちゃめちゃ細い声に呼びかけられた。
「純太」
振り向くと金色の髪が立っていた。
「おう! 奇遇だな」
平静装うけど、心臓はバクバクなってる。
「うち、この近く。シャープ芯、買いに来た」
シャープ芯かよ。
かわいすぎだよ。
「純太何?」
「ん、カラオケ」
「一人で?」
「悪いかよ。最大六時間やったことあるよ」
「六時間ー?」
くすくす笑う姿も可愛い。
と、目線が少し泳いだ。
すぐ目を戻し、
「俺も、行っていいか?」
ふたカラ!?
密室!?
ヤバすぎないか!?
ヤバいことになった。
俺が。
男二人だっちゅーのに、ちんこ痛いくらいおっ立ちまくり。
歌ったこともない曲ばっか入れてすぐ切って、要するに、ちゃんとコード入れてない、つーか、全然歌に集中できねえ。
だって姫様いるんだぜ。
俺の目の前に。
私服で。
俺マジでヤベエ…
「古賀…公貴…」
だし抜けに青八木がつぶやいた。
「古賀…? 同じ一年の、経験者の古賀か?」
「うん。君はもっと早くなるから一緒に…自主練やろうって…やるべきかな…」
そりゃやるべきだ。
自転車は、乗れば乗るだけ早くなる。
俺もほんとはひとカラする時間あったら乗った方がいいんだ。
けど古賀…
古賀か。
俺が涎垂らしそうな顔で青八木見てる横で、腕組んで、じっと、いつも青八木の走りを見てる。
轟音の古賀…
はっとした。
「尾行とかされてるの?」
青八木の笑顔が固まった。
「気のせい、だと思う。思ってる。でも…何かいつも…おちつかない…」
青八木…
「何でかな。純太だと話せる。純太だと安心。俺、純太好きだ」
無垢な瞳に笑いかけられる。
俺は全身がやましかった。
夢の中で、ーを抱く。
金の髪がベッドに乱れる。
嫌だ。
嫌だ純太止めて。
もがいてる。
なのに俺は容赦しない。
キス、しながら、後ろほぐして、俯せにして、ちっちゃな穴を…
「やだああああああ」
貫いて、貪って、頭ん中、ぐちゃぐちゃで、ただ気持ちよくて、俺はどきどきで、ーは…
ただ苦しそうで。
ガバッと起き直った俺は冷や汗まみれだった。
罪深い俺はイくこともならず、怒張したそれを握りしめてるばかりだった。
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