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聖奴2~R18腐二次創作弱虫ペダルチーム2年トリプル、今泉、鳴子
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早朝、ひと走り行くと起き出した一に、一差と段竹はついて出て行った。
布団やら寝袋やら、ダウンコートを片づける。
鳴子と今泉が、部屋の隅から俺と純太を睨んでいる-とくに俺を-。
笑いかけるとかみつきそうな目つきが二対きた。
しょ一のねーやつら。
「コーヒーのむやつー」
コタツ寝入りした純太と、旧一年2人の手が上がる。
四杯ね。
カリタでオトしたコーヒーを分ける。
室内を満たす芳醇な香り。
旧チネンも大人しく飲んでいる。
「で?」
問いどころだ。
「二人は何が気にくわない?」
今泉も鳴子も~何故か純太も~カップ持つ手が止まった。
今泉たちはカップを置き、俺にずいっとにじり寄る。
「同棲ならわかる」
「せや!」
「何でトリプルなんっ」
今泉は『だ』で、鳴子は『や』で締めた。
純太が面白そうに、俺と二人を交互に見る。
純太を見る。
言っちゃえ言っちゃえ。
じゃあ言うとしよか。
咳払いをひとつする。
「それは俺が二人の下僕(しもべ)だからだ」
「!!」
あまりにもロコツだったからだろう。
二人は大いにたじろいだ。
たじろぎながらも二人なりに頑張った。
「だっ」
「だったらワイらも下僕…」
「無理だ」
即座に叩き斬る。
「おまえらは純太の優位を奪いにかかるだろ? 俺はソンナコトはしない」
そうそう的に純太が頷く。
「ヘンタイ先輩陣! 大して速くもないくせに!」
「弱泉に言われたくないなあ」
コーヒーをすすりながら純太が嘯く。
今泉きっと純太を睨むが、純太は平気な顔で彼を一瞥する。
「抱くだけならそこらのおっさんでもできる。おまえらは一をどうしたい? 俺たちは一をどうしてると思う」
「そりゃァ…」
言葉に詰まった鳴子がいきなり鼻を押さえた。
指の間から朱が滴る。
「そんなふうにしか考えれないおまえらに、一は渡せない」
「こっ、古賀さんは! 首輪つけたことあるんやで!」(「キミタカ」参照のこと)
「それは過去のあやまちだ。今は俺が首輪つけられてる」
「マジで!?」
今泉の腰が浮くが、比喩と気づいて再び坐した。
「ともかくっ!」
「俺らはあきらめませんからねっ!」
鼻血おさえて『ほれららはきらへはへんはられ』としか聞きとれない発声で言いつのり、旧チネンズは帰って行った。
「愛されてるなー」
「欲だ欲」
自分のコーヒーを飲み干すと、カップを集めて台所へ持っていく。
泡だらけにして洗いつつ、はっと状況を理解する。
「純太っ!」
戻るとコタツ寝の純太が、一のパジャマ嗅ぎながら横臥になっていた。
俺と目が合うと、ヤバそうに、ちょっとバツ悪そうにわらった。
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