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まじもじ一子~腐二次創作弱虫ペダルるるもコラボ
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出現編
黒装束の女魔女。
表情が乏しく感動がうすい。
でも、ほのかなはにかみと、心の奥の優しさがかわいい。
箒に乗れないと言うので、自転車教えたら、あっという間に早くなった。
女子競技部はないんだ、といったら、翌日男になってきた。
家族も作った。
表札に『青八木』とあったので“アオヤギ”って名字にしたのかってきいたら、名字って何だと。
これで自活していけるのか?
部活編
先輩に引き合わせたが、特に田所さんが気に入ったみたいで何か心配。
元は女だから妙な魅力がある。
酸素音速肉弾丸がお気にで、ときどき真似る。
細っこい体型が、そのときだけは別人のように膨らむ。
「おまえ面白えな」
田所のお気にになった。
ちょっと悔しい。
俺だって、田所さんが大好きなのに…
腐ってる俺を巻島さんが笑う。
自転車なんぞ走れりゃ十分ショ。
“誰と”も大事だが、要は自分。
そうかなあ。
うん。
そうかも。
気を取り直した俺に、巻島さんはいたずらっぽい顔して言った。
「今はもう殆どやってないこと見せるッショ」
スパイダーダンシングしない登り。
正統派の登り。
スパイダーほどじゃないけどそこそこ早い。
巻島さん、何でもできるんだな…
自分編
見習う。
見習う。
見習う。
一子みたいな魔法のない俺は、自分で前へ進むしかない。
俺は毎日あがくだけ。
その間に一子は登りすら、酸素音速でこなすようになった。
魔法?
才能?
凡人の俺には自転車を愛する資格もないのか。
坂の途中で、へばりかけた俺を、コース戻って迎えに来てくれたのは何と、オールラウンダーホープ中のホープ、金城さんその人だったのだ。
「俺なんか…迎えに…もったいないです…」
「そんなことはない。部員はすべて宝だからな」
「宝…そんなこと…言われたことねえ」
「何事にも初めてはある」
金城さんが真面目に頷く。
独りで走らなくていい。
そんなチームがいいと俺は思ってる。
「もたれ合っちゃうってことっすか」
「それは違う。
俺が理想とするのは、独り独りがポテンシャルを秘めてて、なおかつ集合体として爆発できる、そんな部活だ」
独り独りがポテンシャルを秘めて、
なおかつ集合体として爆発できる部活
なんだか胸にしみてくる。
俺も俺のチームを持とう。
いつか。
こんな俺でも仲間に入れてくれるやつ…
思いながら帰宅すると、玄関前に一子、いや、青八木一がいた。
金城さんとの話聞いてた。
俺は純太とチームでいたい。
純太がいたから自転車始めた。
だから…
そっと一を抱きしめる。
近所の手前、こういうときは女性でいてほしかったが。
こうして、俺のチームは始まった。
最初は二人…
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