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わぁ~お!!
常務室に入るなり、凪は盛大に驚いた。
恭司の使うクラシカルで趣ある如何にも重役室。という感じとは掛け離れた、ザ、デザイナーズといった感じのデスクとチェアー。壁紙の配色に至ってはまるで近未来を見ている様だ。
何かいろんな意味ですっごい部屋。何だあれ...、
専務室の電飾はシャンデリアだけど、ここのは..........、ミラーボール??
丸形のキラキラした装飾を見て、雅臣常務、Saturdayだけじゃ飽きたらず、Everyday1人でfeverしてるのか?ぷぷっと内心馬鹿にする。
「キョロキョロしてないで座れば?」
そう雅臣に苦笑されながら言われるも、もうちょっとだけ見ていいですか?と形ばかりのお伺いをたてて再び常務室の中を散策しはじめた。
いやー、しかし広っいなぁ~、専務室には中にもう1つ扉があって、そこには入った事ないからまだ謎だけど、ここと同じくらい広いのかな?
......ん?このでかい衝立の裏何あんだろ?
雅臣に咎められないのを良いことに、開墾無礼に中を覗く。
── っ!!?......何?......何で?
............何でベッド!??
トンネルを抜けると其処は雪国だった。
...いや、衝立を抜けると其処はベッドだった。
キングサイズのハレンチ極まりないシルク特有のつるっとした見た目。黒で統一されてるベッドの前で凪は頭がはてなでいっぱいになり石化した。
「見っけた?」
ニヤニヤといやらしい笑みを称えた雅臣が後から抱きすくめそう聞く。
!!? ......え?......何?
そこが定位置かの様に、余りにすっぽりと雅臣の腕の中に入り込んでいて身動ぎ一つ取ることさえ難しく、為す術もなく赤面した凪に「...なぁ、一緒に寝てみる?」と雅臣は甘く囁き耳朶を甘噛した。
「 ...あッ、...」
ちょい!?やばーい!!変な声出ちゃったよ!!
自分自身から今まで発した事の無い甘ったるい小さな喘ぎ声に凪自身が一番驚き、バッと口を押さえるも熱は騰がっていく。
そんな凪を抱き込んだままの雅臣は、...へぇ。と呟くと、「......ちょっと、やらせてよ。」と また耳元で艶っぽく囁いた。
「...ん、......な、にを...?」
与えられるゾワゾワする快感をやり過ごしたくて、吐息まじりに雅臣に聞けばとんでもない事を言われた。
「 セックス 」
...............。変態っ!!
バカじゃないのこの人!!セッ、セッ、...ダメだ言えない。いくら超イケメンでも今日、初めて会った人に、やらせてよ。って言われて、あ、いぃですよ!って言うやついるかぁ?
......居るかも知れないが、俺はちがう!しかも男だし。なんてハレンチなんだこの男!?
大体、重役室にベッドが置いてあるのが間違いなんだよっ!! セッ、セッ、...ダメだ言えん!!
そんな事してないで仕事しろよ仕事!!
この給料泥棒め!!
「...............。」
心の中では大いに雅臣を罵っているが、実際は真っ赤な顔の涙目で首だけ向けて仰ぎみるだけ。
一言も言えやしないが、精一杯の睨みを効かせる。
「............クチュッ。」
!!!!!!?
............ウソだろ、...キス、...されてる、
「 .........ん!んんん!...ゃ、...ッ 」
段々激しくなる口付けに頭が回らないながらも抵抗する。舌を絡められ、ピチャピチャと口腔内で唾液を交換しあう卑猥な音に、聴覚も刺激されて足が震えた。
「......ちょっ!!......ん、やだぁ、...ッ、」
スラックスの上から性器を弛く撫で始められて、驚き抗議しようと開いた唇に深く雅臣の舌が入り込み何も言えない。そのうちに性器が首を擡げ始め、気持ちい、けど怖い、何がなんなのか分かんないとパニック。
雅臣の愛撫が本格的に始まろうかというとき、不安な気持ちから、キスされたまま凪はボロボロと泣きだした。
「 ............ッチュ、....。」
泣き出した凪に驚いて唇を離すと、途端に凪は手で顔を覆い隠した。グズグズと泣くその姿に雅臣は、やっちまったなと少しの後悔。「...凪、」と声を掛けたら、聞き取れない程の小さな声で何か言われた。
「............ぃ、」
「...なに?悪い、もう一回、」
雅臣が優しい声色で問うと、バッと!!っと涙でグチャグチャになった顔を上げて凪は叫んだ。
「 変態っ!! バカ!ボケ!! うんこ!!!」
雅臣が重役であろうとそんな事、もう、どうでもいい。やりきれない気持ちと高ぶった身体の熱で頭がオーバヒートしてる。
「 !? ......凪、」
一瞬驚いた雅臣だが、これはまずいと呼びかけ、何か言おうと凪の頬に手を添えようとしたが、パシッとその手を払い除けられた。
「うんこ!! うんこ!!うんこ!!!大っ嫌いだっ!!」
子供の様にうんこと喚き散らし、凪は雅臣の顔も見ずに常務室から逃げ出した。
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