アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
69
-
気持ち悪いっ、気持ち悪いっ、
凪は後孔を田邊の武骨な指で弄られ、シーツをギュッと握り締めその感触に耐えていた。
「 .........っ.....ん、....」
「初めてでは無さそうだね。でも、余り使った事は無いのかな?とてもキツイね。」
恭司が付けたキスマークを撫でてそう言われ、凪は堪らずギュッと目を閉じた。
田邊は手付きは一言で言えば慣れてる人のそれといった感じで、恭司の慈しむ愛撫とは違う。完全に性器を入れる為の慣らし作業で、凪にとっては苦痛以外の何物でもない。
「......っ...いた...い...ヤダっ..」
「気持ちよくなりたいかな?お願いしてごらん?君のお願いならちゃんと聞いてあげるよ。ん?」
......なら、恭司さんの所に帰りたい、
言えるわけも無い願いしか浮かばなくて、身を固くして首をフルフル振ると、我慢できなくて涙が出てきた。
「意外と頑固だね。じゃあ、相原くんがお願いしやすいようにしてあげようか、」
田邊は厭らしい笑みを浮かべ、凪の後孔に入った指を前立腺に押しあてて強めに擦りつける。
「ああっ...や、やだ...あ、あ、やだぁ」
前立腺の刺激で今迄萎えていた凪の性器が首を擡げ始めて、強制的な快感に尚更涙がでた。
......感じたく無いっ、
これが例え恭司の望みだとしても、もう耐えられそうに無かった。もう無理。もう触られたくない。気持ち悪くて田邊の腕を押し返し、泣きながら懇願した。
「...っ...社長、....お願い...しま...す、...も、...やめて下さいっ、」
「今更止められるわけないだろ! 」
「やだやだ!!もう嫌だっ!!」
手を止めてくれない田邊に、凪は渾身の力を込めて抵抗する。これ以上触られたくない。もう無理。恭司以外に触られたくない。
そんな思いで暴れる凪に田邊は苛立ち、拳を振り下ろした。
「 ── っ!!?」
一瞬何が起こったのか理解が出来なかった。遅れてきた頬のジンジンとした痛みで自分が殴られた事に気付くも、上から降り下ろす様に殴られたからか脳震盪でも起こした様で、焦点が合わない。
「...ハァ、ハァ、手間を掛けさせるんじゃない!言っただろう!此れはビジネスだ!商談は成立してるんだ、この身体と引き換えにだ!!」
田邊は怒鳴りながら手近にあったネクタイで凪の両手首を一纏めに括る。
食い込む程強く括られたけど、縛られた手より、殴られた顔よりも、心の方が凄く痛かった。
商談成立の代償が、俺の身体...? ...恭司さん、...会いたいよ、
抵抗する気力はもう無かった。いっその事気を失うくらい殴ってくれたら良かったのに。
諦めなのか、現実逃避なのか分かんないけど、泣いてるのになんか笑えた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 160