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凪の後孔に挿入した恭司は、馴染むのも待たずに最奥を抉る様に穿ち続ける。その度、恭司の性器の大きく張り出た傘が前立腺に引っ掛かり、凪は背を反らせ逃げを打つが、それすらも恭司は許さなかった。
穿たれる度、引かれる度、腫れ膨れ上がる前立腺がより一層の快感を起こし、凪は何度も吐精を繰り返す。恭司も凪の絶頂時の蠢く様な締め付けに誘われ凪の中に吐精していたが、それでも終わることの無い律動に、強すぎる快感が既に苦しいものとなっていた。
「...ハッ、ああっ...も、...むりっ...あ、やぁっ...も、やめ、...っ、んんんっ」
涙を流し、止めてと懇願する凪に恭司は律動を止め、その頬に手を添え顔を合わせる。
「...まだだ、凪、......私を拒まないでくれ、頼む、凪っ、」
涙で歪む視界に映った恭司の顔が余りにも悲痛で、凪は動かす事も辛くなった腕を一生懸命上げて恭司の頬を撫でて微笑んだ。
「...愛...して...ます...大丈夫、」
「......っ、...私もだ、私も凪を愛してる。」
凪の言葉と健気さに泣きたくなる。恭司は凪に口付けると、その優しさに甘え律動を再開した。
直ぐ様凪の中が痙攣し始め、より一層締め付けたかと思うと凪は精を吐かずに達し、その後の凪の顔は虚ろで、手を顔の横に投げ出し、浅い息を吐きながら小さく喘ぐだけだった。
人形の様にただ揺さぶられるだけとなった凪に、恭司は狂った様に愛してると繰返し、薄くなった精を中に吐き出すまで、律動を止める事は無かった。
吐精した後、恭司は凪の中に性器を挿れたまま、凪を抱き締めている。腕が動かず、抱きしめ返す事が出来ない凪は緩く微笑み、嗄れた声で恭司に声をかける。
「お帰りなさい、恭司さん。...少し、寝てもいい?も、起きてるの、限界...かも...」
微笑んだままうつらうつらしながら言う凪の髪を撫で、恭司は切なさを覚えるも凪と同じ様に微笑んだ。
「...ただいま、凪。付き合わせてすまなかった。」
「......ん。平気、側に...いて...」
凪は笑顔を絶やさずそう言うとスッと眠りに落ちた。そんな凪を見て心が軋み苦しくなる。
何も聞かず、酷い抱きかたをした事を責めもせず、全てを許して尚、側にいろと言う凪に堪らない気持ちになった。
凪の中から性器を抜くと、ダラダラと流れ出てきた精液と、凪の身体に付いた夥しい量の痕を見て、自分のしでかした事に居た堪れなくなりベッドルームを後にした。
水を飲もうとキッチンに行くと、シンクの上にラップに包まれた皿が幾つか有り、IHの上にも小鍋が乗っている。中を見ると味噌汁で、その料理の見栄えの悪さに、凪が四苦八苦しながら作るのが容易に想像出来た。
どんな気持ちで凪が自分を待っていたかが手に取るように分かる。それなのにそんな凪に自分は酷いことをしたと苦しくて堪らなくなった。大切なのに。何にも代え難い唯一無二の存在なのに。
「 ............っ、......」
食器棚に背を付けズルズルとしゃがみ込むと、膝に肘を置き目元を覆う。溢れる涙が腕を伝い流れていくが、自責の念から恭司はそれを止める事が出来なかった。
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