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3.ストーキング /*青年×学生*
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「あの、」
「なんすか」
「俺と…付き合ってくれないかな?」
「ーは?あり得ない、まじキモいつか離れろよ不審者」
「キスだけでもしない…?」
「…は?…ヤだ。」
「しようよ、俺ずっと君のこと見てたよ愛してるよ、好きだよ。」
「ーだぁ!…黙れざけんなキモい!!だから、離れろって不審者てめ!!」
ーとある県の、とある市の町の、地域のそこで、
そんなふうに…ある高校生が、あるストーカー男にストーカーされている件について、皆さん一体どうお思いですか?ー
「俺あんたみたいなの知らないし、見たこともない。小さい子ども誘拐するならまだしも、高校生脅かしてどういうつもりだてめ」
「俺は君がいいんだ」
「ーっふざけんな…!!」
「本気です。いつもなら君を見てただけ…だけど今日はもう我慢できなくて」
「ふざけんなストーカーか!」
「って言ったら」
「ー迷わず警察に突き出すわ気持ち悪ぃ!」
「まぁとりあえず家に来てよ」
「行くか馬鹿!」
「どうしても?」
「当たり前だ!つかあんた一体誰だよつか何歳なわ―」
ぐふっ…!
ーと。
不意に口を柔らかいハンカチのようなもので抑えられる。
何だコレ…?何か、変な薬の匂い…?-
そう思った時には既に遅く、少年はガクリとその見知らぬ男の腕の中に倒れる。
「…ごめんね。でも君が、来ないって言うし…仕方なくやったことなんだよ?これは…」
そうして、スース―と寝息を立てる少年を見て、男はにこりと笑った。
ーガチャ、チャリ…という音に、少年は目を覚ました。
辺りは薄暗く、自分の両手が上にあげられ何か金属のようなもので逃げられないようにしてあることが少しして気づいた。
他は特に大丈夫そうだったけれど、嫌に上半身だけ寒さを感じてまさかと少年は思った。
「まさか俺…上脱がされてる?」
そう少年がぽつり、呟いたとき、
「起きたんだ?」
先ほどの男の声が何処からか聞こえた。
「ど、どこにいんだよ!」
薄暗い部屋から男の姿を確かめられず、不安が胸のあたりを締め付け上にあげられていた両手が金属に当たって音を響かせる。
ーと、パチという音を立て、部屋に明りが灯る。
「俺はここだよ、観永 十基(ミナガ トオキ)君。」
その男の声と共に――。
男は、自分の2メートルほど前にいた。
そして自分は、ベッドの上にいて、予想通り上半身は脱がされ裸体が露わになっていた。
「何考えてんだてめぇ!」
「いい恰好だね…。すごく君に似合ってるよ」
「ー聞け変態!」
そう声を張り上げると、ニヤッとして男がこちらへ近づくのが分かった。
「、な、なんだよ、来んなよ、何ー」
それを見て怯んだ様子を見せると、男は笑ってその少年の頬に手を添えた。
「大丈夫だよ。怖がらなくても…君が大人しくしていれば…」
そう、言って。
少年は足で男を蹴ろうとも考えたが、やめた。
この両手を外されなければどちらにせよ、逃げることはできない。もし万が一にでもそんな蹴るなんてことをして男を苛立たせたら、自分の生命が危ない気がした。
ーそ…と頬を撫で、その男の手が首元へ、鎖骨へ、胸板を触っていく感触に、ただ少年は目をつぶり、無言で耐えた。
でも、唇に何かが当たる感触に少年は目を見開いた。
「んっふうぅ…」
何か抵抗の言葉を喋ろうとしたけれど、頭を男の両手にがしっと固定されていたためそれは無理だった。
いつの間にか、咥内を男の舌が這い回って、口元からは唾液が溢れ出て、少年は成すすべのないこの状況に呆然とするしかなかった。
「何でこんなこと…すんだよ?」
呟くようにして少年は言ったが、男は答えなかった。
代わりに少年のその赤い胸の突起に口を当て、舌を這わせ少年のほうを見た。
「んっんんんっ…、んあぁ…っ馬鹿、何、」
その感じたことのない刺激に少年はたまらず高い声を上げその自分の声に頬を紅潮させた。
ぐっと声を抑えようと思っても、男はそれを見越したかのようにそこへ集中的に攻撃をしてきて少年は諦めるかのようにして声を上げるしかなかった。
その屈辱的な行為に、少年は生理的な涙を目いっぱいに溜めて男を見つめた。
「お、前…さいて…んあっ、こんな、ことして…変態、ぜったい、警察…突き出してや、る」
その言葉に、男は顔を上げ再びニッと笑った。
「俺は別にいいけどさ…君はそれでいいの?」
「…え?」
男の言葉に少年の瞳が揺らぐ。
「だってさ…一体何て突き出すわけ…?男に襲われたって言うの?そんな羞恥的なこと、わざわざ自分から言いに行くの…?」
「それは、」
「学校で噂になってるかも…。君のこと目当てで襲ってくる先輩まで出てきたりしてー…」
「ーっそんなわけない!」
少年の気が散ったのを見計らって、男は少年のベルトに手をかけた。
「ーひ…!、おま、…何して、」
少年はそれを見て唖然とした。
しゅるりと素早いその動きによりあっけなく外されるベルトと、もも下までずらされるズボン。
薄いトランクスからは、少しだけ自分のソレが象徴させているのが分かって、少年は顔から火を吹くようにしてその状況に羞恥した。
男は、そこに手をやって、少年はたまらず声を上げた。
「ーやめろよ…!やめてくれよ!!そんなとこ…もうお願いだから、やめてくれ…!頼むから!!」
必死になってそう叫ぶと、男はこちらを見て笑う。
「…そんなに必死になるってことは、ここ、そんなに今やばい感じになってるってこと…?」
ぎゅっと男の手が言いながらソコを刺激させ、体がびくんと動き、両手を繋いだ金属の音が響く。
「ああ…やめてくれ、お願いだから…」
紅潮した頬と涙目の少年の懇願するその思いは、男には届くことはなくー
それはむしろ、男の理性を破壊させた。
「可愛いね、可愛いね…君は」
言って、最後の身にまとっていたそれを男は下へずり下げた。
そこからはびくびくとして少しだけ立ち上がったそれがあった。
少年は恥ずかしさで、どうにかなりそうだった。
でも、顔を手で押さえようにも手は上にあげられていて、少年はその赤い顔でさえも隠すことが許されなかった。
「あ、あああぁ…っや、やめて…、ああ、」
男の手がそこへ触れ、撫で、少年はその刺激の恐怖と気持ちよさと羞恥と屈辱とで、気が狂いそうだった。
「んっんっん…」
「…すごいね。もうこんなにべとべと…手にすごく君の熱いのが伝わるよ」
「んんっ!、…あ、そんな…言わないで…」
そんな男の言葉だけで敏感にそこは反応した。
少年のその耐えるような言葉と体の様子に男は唾を飲み込んだ。
「もっと足を広げて、…俺に見せて」
そして、男はそう要求した。
でもそんなこと、できるわけなかった。
「恥ずかしいの?…いいよ、なら俺がしてあげるから」
男は言って、少年のももを両手で掴み左右へぐっと広げようとし、少年は慌てて足に力を入れた。
すると、それを見た男がそのまま掴んでいたももの手に軽く力を加え少年のももをもむようにしその感触に少年は体をびくつかせ、あっけなく男に自らの足を広げさせてしまった。
男の目がそこへ突き刺さり、少年はもうプライドも何もなくなった。
「…サイテ…ゆるさね、お前なんか、お前、なんか…」
「泣いてるの?」
「泣いて、ね…っくそ、お前なんか全然こわくねぇっつーの…!同じ男の体なんか触って、気持ちわりーんだよ!ストーカー野郎…!ド変態野ー…っう、…ぅう、」
最後のほうは言葉にならなかった。
少年は両手を吊るされ、足を広げられ、裸にさせられ、目からは抑えられず涙があふれ出た。
もう少年は生きた心地がしなかった。
もう死んでいると思いたかった。
ーでも。
「ごめんね?俺そういうの、大好きなんだ」
少年はまだ、
残念ながら、生きていた。
男は、再びそこへ手を伸ばし、それを上下へ擦った。
それに伴って、少年の声が再び上がった。
声何てあげたくないのに、体はその刺激にどうしても反応してしまうらしかった。
それが少年を苛立たせ、悔しくてなみだが出た。
「クス…いい感じになってきた」
不意に男はそう言って、もう片方の手を少年のそのおおっぴろげになっている穴に指を入れた。
瞬間、少年の体が恐怖でびくつき顔に不安の色を混ぜる。
「ああぁ…やだ、…怖い、無理…」
それにびくびくとしてそう男を見てまた懇願するも、男は続けてそこに2本目、3本目と指を入れた。
「ああああ…っ!、あああっ、んっ、は…ああっヤ、やだ、あああ…っ」
少年は頬を赤くさせ、涙を流し、口から唾液を垂れ流しながら、それに耐えていた。
男はそんな少年を見ながら、口で胸の突起部分を刺激させ、片方の手で少年のソコを掴み擦り、もう片方の手で穴にずぼずぼと指を入れては抜いてを繰り返した。
ーそうして、男は何を思ったのか不意に少年の両手にあった金属の手錠のようなものを外した。
少年はぽかんとした。
「何で、急に…」
「ーだって、君はもう逃げる力なんて今ないからね」
男は平然とそう言った。
「そんな、わけー」
少年は、体全身が甘い痺れにびくびくとする中ゆっくりと体を動かし四つん這いになってベッドからはい出ようとした。
が。
足がぐらぐらとして、頭が朦朧として、前へ進めない。
どうして…ー?
ドアはまだまだ先にあるのに、ベッドから出ることもままならないなんて…
少年は愕然として出口を見つめた。
「あと、30秒待ってあげてもいいよ?」
と、男が不意にそう言って少年はそれに体を反応させた。
これで逃げれば、それ以上のことは何もやられずに済む、ここから脱出できる、男から逃げられる、逃げられるー…
少年は力を振り絞り、びくつく体を奮い立たせ、ハァハァと息を乱しながらその無駄に広すぎるベッドの上をその四つん這いの恰好で進んだ。
ただ出口だけを求めて、ゆっくり、ゆっくりとー
「あと20秒」
「…っ、」
「必死だねぇ…。ーそうだ、ベッドの上から出ただけでも特別君はOKにしてあげる」
「え?」
「あと10秒」
少年は無我夢中でそのベッドから出ようとした。
可笑しくなりそうな、壊れてしましそうな自分の体を必死に進めながら、はい出ようとした。
出口までというのは流石に無謀というものがあったけれど、ベッドを降りるまでならいけない距離でもない。
だから少年は必至だった。
男に、その姿を見られてもそんなこと今までしてこられたことに比べればどうでもよいことだった。
少年はただ、出口を、ただ、男からの解放を求めてー
ベッドの端まで進んだ。
ここを降りれば、解放される、もう散々な目に合わせられなくて済む……ー
これでやっと…
ここから…男の手から…-
……
………、-
………?
……何か、可笑しかった。
これでここから逃げ出したとして…
それでどうなんだ…?
確かにこれ以上のことはやられなくて済む、だけど、
だけど、
それは今日までの、話で、
ー警察に何て言うつもり?
ー男に襲われたって…?
「……-」
…パシャッ
もし…
明日、明後日この男に会ってまた連れ込まれそうになったら…
俺はそれに逆らうことが
…できるのか?-
「クス…いい画が撮れたよ」
――で、き、な、い、
…できるわけ、ない。
「どう…?やっと見た?俺のコレクションたちをー」
顔を上げた天井、壁、床の先…
何故、俺は今まで…気づかなかったんだろう…-?
その辺り1面には、紛れもない俺の映る写真ばかりが…辺りを覆い尽くしていた。
「ゲームオーバー…十基君。」
その声は、すぐ少年の耳傍で、した。
ーーーーーー
ーーーーー
「…っつぅ」
朝、少年は激痛で目を覚ました。
瞬間、よみがえる昨日のプライドをずたずたに引き裂かれた、あの思い出しても恐怖で震える、でも実際あった出来事。実際あった犯罪。強姦。
でも、今は無事自分の家に居て、自分のベッドに居る。
そのことだけで少年は安堵した。
良かった…いろいろあったけど無事なんだ…俺…。
少年は力いっぱい柔らかな布団の匂いを嗅いだ。
ー
…パシャッ
…男がまた、もうすぐそこまで
迫ってきていることも、
知らずに――
完!!
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