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4.媚薬入りコーヒー /*店長×客*
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カランカラン…
「いらっしゃいませー何名様で?」
「一人」
「こちらへどーぞ~」
…はぁ。
その時、俺は少し苛立っていた。
というのも、それは今より約数分前の話だった。
ー
「ねぇ、広。私とさ、付き合わない?」
「…はぁ?何言ってんだてめ?」
「だってさ、私たち丁度良いと思わない?バツイチだし、子供もいないしさ、どうせなら私ら結婚しちゃおうよ」
「ーふざけんな。手離せ」
それは、所謂女友達というやつで、そいつは先週離婚をしたばかりで、そして俺も一月ほど前に離婚をしていた。
「何で?別に良くない?私ら相性悪くないじゃん」
「うっせぇな、ヤなもんはヤなんだよ」
しつこいその女友達の誘いは正直面倒極まりなく、俺はプイとして振り払うようにして言うと、そいつは何故だかそれだけで逆上をしてしまって。
「何よ!広の馬鹿!!」
言って、バシン…と去り際俺の右頬を思いっきり…平手打ちしやがった。
…まだじんじん痛むし、俺がアイツに何したよ?離婚して、んなまた軽い気持ちで結婚しようとか、アイツの方が完全おかしいだろ。
嫌いなんだよ、大体。
ああいう女。
俺の理想ってのはー…
「お待たせ致しました。ホットコーヒーでございます。」
「…おう、サンキュ」
「お熱いのでお気を付け下さいね」
…そうだよ、これだよ、やっぱり。
俺はこういう、物腰の柔らかい上品な笑顔の奴が好みなんだよ。
「ーどうかしましたか?」
「あ、いや」
「そうですか(ニコ)」
…。…あぁ、まじ
男だけど…何か超タイプだ…この人。
「お客様は、最近よく顔を出してくれるお方ですよね?」
ぽけーっとその甘いマスクを持つその店の職員を見つめていると不意ににこっとして聞かれ、そんなこと聞かれると思っていなかった俺は慌ててゴホンゴホンと声の調子を整えて口を開く。
「え、知っててくれた…んだ?」
「ええ、そりゃあもう。1週間に2度は顔だしてますよね」
にこっと笑うその笑顔に何か温かいもので癒される俺。
「そうなんだよね、俺最近ここ気に入っちゃって」
「左様でございますか?嬉しいですね」
「いやいや俺ここが唯一癒される空間だからさ、」
言ってあははと俺は軽く笑った。
ー正直、こんなに親しくこの人と話したのは初めてだった。
いつもは頼んだものを持ってきて彼は大抵すぐ何処かへ行ってしまうのに、今日はまるで俺がコーヒーを飲み終わるのを待つかのように、俺の側にずっと立っているような感じだった。
「あ。もしかしてもう店閉まる?」
それに、ふと辺りを見回して、外のその暗さと客の少なさに気付いてそう言う俺。
腕時計を見れば、針は午後11時過ぎを差していた。
「確かここって11時までだったよな?」
「ええ、まぁ」
「11字過ぎてんぞ?大丈夫か?早く客返した方が良くね?」
言いながら最後の一口をぐびーと飲むと席を立つ俺。
本当はもっといたいとうのが俺の本音だったけど、閉店時間を過ぎてまで居座るような客には思われたくなかったので、素早く椅子に掛けておいたコートを手に取ってそこから財布を引っ張り出した。
「えーと…何円だっけ」
「320円です。」
「あー…そうだったそうだった…」
言って小銭を探す俺。
と、一瞬目の前が歪み頭がなんだかくらくらとするのを感じた。
…れ、どうしたんだ俺?-
風邪でも引いたか…?
「どうかしましたか?」
目の前で、きれいな笑顔を浮かべこちらを見るその人の姿があって慌てて俺は札を渡した。
「お釣りの680円です。」
「あぁ…ありがー」
びくん、
と。
不意にお釣りを受け取ろうとして、その男の人の手がかすって体がびくついた。
…え、何で?
「ありがとうございました」
その声にハッとして、出口へ向かう俺。
外は12月という季節もあり、雪が降っているのがわかった。
カラン…という音を立て、外へ出ると口から白い息が出た。
尋常じゃないくらい寒かった。
早く家へ帰ってこたつへ入りたかった。
ーでも、何か、体がおかしいのが分かって店を出てすぐ、俺は足を止めた。
…寒いのに、こんなに寒いのにー
何故だか、体の芯の部分だけが物凄く熱く燃えているような、そんな変な感覚が、した。
「はぁ…はぁ…、…」
あれ…?俺…まじどうしたんだよ?
何か、熱くて…でも寒くて…
何かおれ……
変ー…
へんだ、俺……
ばた…っ
あぁ…雪の冷たさが、気持ち良い…。
…カラン…
「…フ、」
「…はぁ、はぁ…っ」
「媚薬って、すごいな…」
甘いマスクをした男は、感心したように頷き、そして倒れた男を軽々と持ち上げた。
「ん、んん…、」
「クス…。-さぁ、これから…どうしようかな?」
眉を潜めはぁはぁと何かに悶えるような先ほどまで客だった男を見つめ、男はにっこりと怪しげに笑った。
――
「あ…はぁ、はぁ…っああ、はぁ…っ」
…はぁ…ああ、熱い…熱、い…
体が…どうかなりそ、う…どうしたんだ俺…
どうしちまったんだ俺……-?
「…大丈夫ですか?」
ーと、聞き覚えのある声が聞こえどきんとした。
…あれ…?何でこの声が…聞こえんだ?
俺はさっきまで店に居て、でも、それで…歩いて、かえって……それで、
「ちょっと、深山(ミヤマ)さん。いい加減起きないと…俺、襲いますよ?」
ーばっ
………。
あぁ…何だ、夢…。
「起きました?深山さん」
ビク!
「…な、んでー」
男はその男の姿に目を見開いた。
「…どうしてそんなに驚いてるんです?」
「え…?」
少し先のソファに長い脚を組んで座りながら男がこちらを見て尋ねた。
対して、自分はソファや椅子でなく広く大きなベッドの上に居た。
ー男は、麻痺している頭を回転させた。
…俺…
俺は…何処にいる…んだ?
何でこんな…なんでこの人がここに…
これは何だ…?まだ夢の中なのか…?
どうして俺はこんなに…体が熱いんだ?
…なんで俺は…ベッドの上なんかに、いんだよ?
でも、何一つ答えは見いだせなかった。
「ー俺、深山さんが店を出て倒れたからそれ運んでここまで連れてきたんですよ?覚えてません?」
不意に、その人はそうこちらを見て近づいて言った。
でも、何も考えても、思い出そうとしても、それを頭はする機能を失ったかのようにずっとぐらぐらとして、男はベッドの上に四つん這いになって頭をベッドへとつけた。
「…わからな…ごめん、覚えて、なくてー」
返答を返すと、その人の手が男の鎖骨を不意に撫でるように触りその感覚に男は急にああ!という声を上げ体をびくつかせた。
男は、たまらずといった様子で、ベッドの上に横たわり、そのベッドのシーツを両手で掴んではぁはぁと必死に息を乱し、涙目をして体をちぢこませるようにして顔を紅潮させた。
それを見て、そこに立つその男の何かのスイッチが入り切り替わった。
「深山さん、」
「あ、…あぁだめ、近づくな…俺、駄目だ…だめなんだ…今触られたら、俺、」
「深山さん」
その男は横たわりびくびくとする男の側へ、ベッドへ上がり近づき、男の名前を呼んでじっと見つめた。
そしてそっと頬に手を当て、そうしてそれだけで男はびくっと体を動かした。
「あ…っはぁ、はぁ…」
狂ったように息を乱し続ける男を見て、その人は不意に大丈夫です、とささやいた。
「ん、な…にが?」
不安そうなその男の瞳にその男は、呟いた。
「…今から俺が、あなたのことを楽にしてあげますよー…」
そう、言ってー…
「とりあえず深山さん…服を脱ぎましょう?」
言って、男がえ?という隙を与える暇もなくその人は一瞬でポツポツと男のシャツのボタンを取り、ぐっと無理やり腕を通し服を脱がせた。
その服の肌に擦れる感触にさえ男は声を上げてしまって、抵抗するなんてことはそのときの頭になかった。
ただ、その人の言うとおりにしていれば楽になれるのだとそう思い込み、…男はそうしていつの間にか、
その男の手により全裸にさせられていた。
男はその男に自分の体を隅々まで見られているということも知らず、早く楽にさせてくれと言った顔で下から上にいるその人を見つめていた。
男にとって今頼る術は、その人しかいなかったのだった。
その人はそれを見て不意に男の胸の突起部分に手を伸ばした。
「んんんあああ……!」
瞬間そのしびれるほどに感じてしまうその刺激に男は叫ぶように声を上げた。
それからその人は味をしめたかのように、そこを舌で舐め吸うようにして、手を男のソコへ伸ばし触れ、撫でた。
男は、その気持ちよさにひたすら声を上げ続けその人に触られている間に何度もイった。
「あぁああ…ああ…はぁ、はぁああ…っ」
でも、いくらイってもその体の熱いそれは抜けなかった。
触れただけでは、物足りなかった。
そして、それをその男の上にいる男は、知っていた。
「深山さん、もう大丈夫ですか?楽になりました?」
尋ねると、んんふっと言って息も絶え絶えに男は下から上にいる男を見てぶんぶんと首を振った。
「…そんなこと言われてもな…俺はもうできる限りのことはしたし…」
そう言って、その男は焦らすように男を見た。
ーと、男はもう、居てもたってもいられなくなってすぐそばにあるその人のソレを麻痺して震える手でズボン越しに触った。
「…んんあ、…これ、ん、入れ、て」
「え?どうしたんです?深山さん」
それを、その男はわざときょとんとした顔で意味が分からないという顔で下にあおむけになる男に尋ねる。
「んん…あ、こ、れ…で、俺…突いて…お願…」
「何処を?」
「…俺の、あ…な、」
「どんなふうに?」
「…ひ、うあ、も…思い、っきり、…突いて、お願、」
必死に頼む男のそれを見て、その人は少し考えるようにする素振りを見せた。
「どうしようかな…?」
「んん、あ、お願いだ、よ、お願い…俺もう…」
男はすがりつくようにその卑劣な男に、しがみつき懇願した。
けれど、男がそういうことをするたび、その男のSモードは加速していく一方だった。
「…んーじゃあ、深山さんが自分で自分の穴ほぐして?そしたら、入れてあげてもいいかも」
そうして、男はそう笑顔で言った。
男は暫しそれに愕然とした。
自分の穴何てほぐした経験何てない…。
というより、自分から見えるはずのないそれを一体どうやってほぐせというのだろう…?
男はそれでもぐっと気を奮い立たせ震える指で自らのそこに入れるようにした。
「あ、言い忘れてたけど、それも俺にやってるとこ見えるようにして?足を閉じるんじゃなくてさ、もっと広げて、お尻あげて
、俺にちゃんとみえるようにやって?」
甘いマスクにも関わらず、その人は酷く隠れたサディスティックな人だった。
けれど、男は楽になりたいがために、熱いものを出すために言うとおりにした。
足をその人の前で左右に広げ、自分の指でそこをずんずんと突いた。
「あはっ、あひっ…!ああっああっ…!」
「…深山さん、エロいですよ」
「あああ…っ、ひあぁっ」
と、男が言って、不意にむき出しになっている男のソコを擦り男はたまらず叫び声のような悲鳴じみた声を上げる。
「…そんなに俺ので、ここ突いて欲しい?」
「ひ、んんっ…う、ん…突いて、早く…突い、てっ?…」
言いながら
男はその口から出る唾液と目から溢れ出る涙、ソコから出る液と…
高揚した頬と快感を求めてへの字になった悩めかしい眉と乱れた髪の毛をー
男は、その男にすべてさらけ出すように見せていた。
それを見てようやく、
「しかたないな…」
そう言って男は必死になって指を入れる男をベッドへ倒した。
「思いっきりって…言ったよね?」
その言葉に少しびくりとしたが男はこくりとうなずいた。
「…だったら俺本当手加減しないから、いい?-」
言ってその人は言葉通り思い切り男のその穴に自身の大きくなったそのモノを突っ込んだ。
そして、
男の、痛みか、快楽か分からない、
叫び声が、部屋に
いつまでも、響いていた…-。
完!!
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