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38.前カノと今カレ!(注・女性含む)
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………
「……………。」
「……………。」
「……………。」
……………や
やばい…
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ
「…せん…ぱい………」
「ーえっ!?、」
…こっ…、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怒るなよ怒るなよ怒るなよ怒るなよォっっ…!!!
「……………えーと、…お取り込み中……だった?…」
今更そんなこと言われても俺はもう何もかも最悪だよタイミング悪すぎなんだよこの野郎ーーーーーっっ!
ーー
数分後!
…
「えーと、こちらが枷くん?」
「ええ、佐山先輩の会社の後輩の者です。こんにちは」
「この人の後輩の子なんだ。どうもどうも。さっきは変なところにお邪魔して…じゃなくて、さっきのはえーと、上司と後輩の話し合いの延長みたいなやつだったのかな?はは」
「いえ違います。さっきのは先輩とこれからするはずのつもりだったそう、ずばり言わせてもらいますと簡単にセック」
「だーーーーーーーーーっっ!!」
「…何あんたは急にお茶の入ったコップを机に叩きつけてんのよ…そして席を何故立ち上がるのよ座りなさいお行儀が悪いわね相変わらず後輩くんの前でみっともない姿をして情けない」
「ーーこれが声をあげずにいられるか馬鹿ッッ!」
「馬鹿とは何よ言葉が悪いわねそういう言葉は使うなって前指導したでしょちょっといない間にもうこうなったか、本当大人のしつけは面倒なものね子どもの時ならすぐしつけられるのに」
「子どもの時は馬鹿とか言いません言えませんそんな言葉喋れませんっ!」
「馬鹿言ってんじゃないわよ、最近の子どもはすぐそういう言葉使うの覚えるのあんたみたいな大人がいるから勝手に使っちゃって言葉が乱暴な子どもが増えちゃうんだよ」
「何だよっっ!俺のせいにすんなよ!!俺はそんな乱暴じゃねーよ!普通だよ!皆周りも馬鹿とかアホとか間抜けとかしねとか全然言っ!」
ベシッ!
「アホかーーー!しねとか気安く言うなっつってんだろあんたは前々からそうやって人を傷つけやがっていい加減にしろよお前ェエーーーーー!」
……
…痛い……。
ー
「で、あなたは思うに“ゆずき”さんですよね?」
「あぁ、ごめんなさい私の自己紹介がまだで」
「いえ」
「私はこの人の元嫁ね、橋葉 ゆずき。年齢はまあ聞かないで。この人とは結婚してたんだけど私の方が面倒になったというかまあ振ったというか、1年程ですぐ破局したわね」
……何だよこの意味のわかんねぇ光景は……。普通に会話してるし……
「先輩が面倒に?」
「ええ。だってこの人基本ガキだし、口開けばボケカス馬鹿アホでしょ?あと自分のことも自分でできないとこあるし、こっちが冷たくしてたら寄ってきたり、かと思えばこっちが近寄ったら冷たくしてきたりね」
「あ〜。‘猫’ですね」
「正にそれね」
「やっぱり先輩は猫でしたか。ネコでもあり猫でもある…と。」
「ーお前ちょっと黙ってろよ!」
「何ですかさっきも一緒に猫プレイしてたじゃないですか」
「してない!」
「2人は仲が良いの?」
「良くない!」
「あはは。毎日夜に、いえ夜でなくても朝でも昼でも俺とエッ「だーーーー!」てるのに何言ってるんですか」
「え?何してるって?」
「エッ「ギャーーー!!」」
「…何なのあんた。うっさい聞こえない」
「うっさいじゃねぇ馬鹿!お前帰れよ!!知らなくていいからさっさと帰れよ!つーか何で来るんだよ!」
「メール入れたでしょ。行くって」
「それは知ってるけど、何で来るんだよ」
「あーそれは、」
「………。」
「生きてるかなっ…て」
「しねお前ーーー!!」
バシッ!
「まっったそういうこと言うんだなあんたは!!人にしねとか言うなっつーの!!その口塞いで二度と開かせねぇようにするぞお前ェエ……!!」
…いっっったいぃいい……っ!
「ごめんなさいは?」
「ーああ?!言うかっ!人の頭何度も叩きやがってお前ふざけ…っ!」
「ご、め、ん、な、さ、い、は?」
…………。
「……、………ごめんなさい……」
「ーよし。それで良い」
……うぅっ……っ…
何だよ、何だよ…っ…怖いよ、どいつもこいつも皆怖いよ……っ、ぅっ…
「ー先輩、情けないです。惨めですね。そしてやはり先輩はMだったんですね」
「お前は黙ってろよそういうこと言うなよーーっ!!」
「それで、ゆずきさんは先輩の生死を確認しに来たんですか」
「ええ。だってこの人料理も何も出来ないし」
「あぁ、確かに」
「確かに言うなよ!」
「……と。思って来たんだけど……」
…………。
「…。…な、何だよ…?、」
「…いや、何か普通に生きてるし、何か元気だし、私の予想では一人でめそめそして意気消沈かと思ってたのに予想外だったというか…」
「はっ、おめーなんかいなくても平気だっつーの。そーゆーことだ」
「あぁそう。私はもうあんたに興味ないからそんなこと言われても何とも思わないけど」
「っ俺だって思うかよっ!俺だって大体もう付き合って…」
「ーえっ!?あんたに彼女がいるの!?もういるの!?あんたなんかに!?この短期間でもういるのあんたなんかに!?」
「悪かったな俺なんかにもう付き合ってるやつがいて……!!」
「誰誰誰誰どんなコどんなコ」
「、……どんな……って」
「あぁ、それは多分というか絶対俺のことだと思」
「あーーーーッ!えーーっと、それはまあ今は良いんじゃないかッ!、他の話をしようぜっ!な!?」
「てゆうかさっきから思ってたんだけど、嫌にこの家綺麗になってるよね?私がいた頃よりも綺麗な気がするというか、色々壁とか変わってるし」
「…、…そ、…そんなこと、ないんじゃないか?、き、気のせいじゃないか」
「それはないわね。自分のこともできないあんたがこんな部屋綺麗にしてしかもカップ麺の一つもないなんてまずあり得ない」
「そ、…そんなことは……」
「うわ、ビックリだわ。もういるなんて、もう半同棲っぽい彼女がいるなんて。本当驚きだわ。物好きがいたものね〜まあ良かったわね1人にならなくて、あんた寂しがりやだし」
「てめーが勝手に出てったんだろ!」
「あんたのガキさに耐えかねた」
「あっそうですか!!!」
「半同棲ではなく、同棲ですね」
「あれ、枷くんこの人の彼女のこと知ってるの?」
「まあ、だから俺が先輩の彼女…」
「だーーーーー!!ま、まあ、その話はだから置いとこうぜ?違う話しよ、違う話っ!」
「何なのよあんたそれくらい教えてくれてもいいじゃない。なんなら私のとこの今彼の話でも」
「興味ないわこの野郎!!」
「じゃああんたの今カノを教えてよ」
「何っっで元嫁なんかに今カノ情報教えねーといけないんだよ!!」
「良いじゃん別に。減るもんでもないし」
「お前自分がしたこと分かってんの?俺のこと放って出といてっっ!」
「だからあんたに興味がなくなったの」
「簡単にそんなこと平然と言いやがって…!!」
「今カノではなく今カレですがね」
「えっ?!」
「ー枷お前まじ本っっ当黙れよ…!」
「え、え、え、え、カレ!?今カレ!?え、え、え、え、え」
「ええ、そうです。そしてそれがお」
「だあーーーーーー!!!」
「先輩、ここはもう言わせて下さいよそろそろ」
「そうよ!なーにあんた隠してんのよ意味わかんないてゆうか男とできてたのあんたまーじかよ!!」
「おい何ちょっとテンション上がってんだよお前やめろよその感じ…!!」
「何よ女子は皆好きよそういうのでもまさかあんたがそういうのだったとは残念というか元旦那がそうだなんてがっかりというか」
「でも興味あるんだろ!」
「ええ、とっても相手を知りたいわ」
「お前は本当に俺の元嫁かよ…!」
「では教えましょうその相手を。ずばりその相手とは正に今この目の前にいるお」
「いやーーーーーーーーっっ!!」
「ちょっと先輩何回やるんですかこの下り。言わせて下さいよいい加減イライラしてきました」
「イライラすんなよそれはやめてよ!!」
「ちょっと誰なのよどんな人なのせめてそれだけでも、てゆーかあんたは受けなの攻めなの?」
「…、そ、そういうことを聞くかな元旦那に…?!」
「だって気になるし普通にあんたのことは別に今は何でもないしとにかく知りたいし」
「先輩は受けです」
「へーー!!」
「ー裏切り者ーーーーっ!!」
「えっ、マジなの!!?」
「何だよそれもう俺どうすればいいんだよ嫌だ嫌だ俺をまたこうして追い詰めるなよーーーーっっ!!」
「半泣きですね」
「この人はよく泣くよね変わってない」
「冷静に話してんじゃねーよ仲良いやつらかよお前らは!」
「まあ枷くんイケメンだから」
「くっそ〜…っ結局そこなのかよ見損なったぞお前!!」
「別に見損なわれようとどうでもいいわ」
「なんっっだよお前ーーっっ!」
「そういうゆずきさんも可愛いですよね」
「え、うわ〜何?枷くんまさかのアプローチ?駄目よ駄目よ私にはもう新たな人が…」
「きもっっ」
「うっせ黙れ」
「………。」
「すみません、ゆずきさん。そういった意味ではないのですが、一般的に見て容姿はとても整っているなと言っただけで」
「あ〜そうなの〜〜?てっきり誘いの言葉かと」
「いえ。だって俺にはもう先輩という存在が」
「あーーーーーっっ!!馬鹿馬鹿!」
「え?この人がそんなに大事なの枷くん?」
「ええ。だってこの人は俺のこいび」
「だーーーーーーー!!」
「……先輩…」
「、だっ、…だって、そ、それは、い、言う必要、別に、な」
「何なの面倒くさい男ね攻めの相手をさっさと教えなさいまったく」
「お前説教っぽく言ってるけど本当はただ自分が知りたいだけだよな?俺が誰にヤられてるのかお前ただ知りたいだけだよな?」
「まあ私的には枷くんみたいな子がそういうのしてたら嬉しいな、とか」
「俺が先輩をヤってたらってことですか?」
「ええ」
「流石ですねゆずきさん。その通りです俺がまさに先輩のこい」
「やーーーーめーーーろーーーー!」
「………。」
「…、っい、いや…っ、……だって、だって…」
「もう面倒くさい。先輩こっち向いて」
「えっ!なんだよー!?」
ちゅ
「!!?」
…………。
「……と、いうことです」
「わあ……」
「おい枷ェェえ……!!!」
「まあ、分かってたけどね」
「ー、ーーえっ!?分かってたのかよ!?」
「ーええ、そうですね。そして俺もあなたが先輩と俺がそういう関係だと気づいているそのことに、既に始めから気づいていました」
「、…ーええぇ………っ!!?」
「…鋭いんだねぇ枷くんは」
「ゆずきさんも相当鋭いですよね。そんな鈍いフリしてるけど」
「…えっ、……な、何の話を…」
「あははは。面白いね、枷くんって」
「……えっ?!枷が面白い…!?な、何がっ?え、今のどこが…?枷の何が面白いんだよ?、」
「枷くん、来週の休みぐらいでいいからさ、ちょっとだけ2人で話さない?」
「…!!?」
「ー良いですよ。話しましょう?」
「、ちょ…何の話……、…つか、ゆずきお前枷にまで手を出そうと…っ!」
「悪いけど…私、頭の良い男はタイプじゃないの」
「……………え。」
「ーそうですか。実は俺も、頭が良くて勘の鋭い加えて容姿まで良い…あなたみたいな女の人にはあまり接したくない、というのが本音ですかね」
「……。…え、……いや、…………は……?何が…、……意味わかんな、……どうなっ」
「じゃあ決まり。来週会いましょう、枷くん」
「、…えっ?、…い、いいいいやいやいやいや、お前何勝手に」
「分かりました。来週ですね、空けときます。連絡先を教えて下さい」
「はい、どうぞ」
「い、いやお前ら……何をしてんだよ、てゆーか連絡先を俺の前で堂々と交換するなよっ!?どういうつもりだよ枷お前…っっ、俺のことー」
「ー大丈夫ですよ。」
「え………?」
「ーー俺は負けませんよ。元嫁だろうと誰だろうと…俺は先輩のことをそう簡単には引き渡したりしない、あなたを一番好きなのは俺だ」
「……?…枷、お前は何を言って…」
「じゃあ、また会いましょう。それじゃ」
え………
ちょっと待てちょっと待て…、
〜一体何をしようとしてるんだこやつらは……っっ!!
ー
「枷お前あいつと会ってどうする気なん……ー」
「あの人って、何だか俺と同じ匂いがします」
「…は?」
……匂い?
「嫌いだな、あの人」
「ーえ?」
後輩は少しだけ、それから目を細めました。
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