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45.誰がための試練!③
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ーーー
「ね〜ね、ネコでしょ?君」
「………。……………違います」
「あははは〜、わー嘘ばっか〜」
「……………ち、違いますし……ぅ、ううう嘘じゃ、ありません…し…」
「てーか、なーん歳?いくつ?今日は何でここ来たの〜?」
「……………ぃ、言う必要……ないじゃないですかてゆうか俺もう行かないといけな…」
「つれないな〜」
グイ
「ー!?な、」
「なーに素通りしようとしてんの?」
「…え、いや、…俺は用事が……ーちょっ、離…っっ」
「おいで、俺といいことしようよ?」
「、し、ししししない、ぜ、絶対しないっ!、絶対しないっ絶対しないっ!!」
「そんなに拒否されると、燃えるな」
ー燃えんな変態!!
「…っま、まじ…離せよっ!キモいっ!!触んなって…!」
「へ〜ぇ強気なタイプー?泣かせたくなるよねぇ〜君みたいな子って」
…、……まっっったく、意味が分からんっ!
つかまじキモ、離せよ腕を痛いんだよこの野郎このガキの分際で俺のこと犯そうと企みやがってまじしねよこいつキモいキモいキモいキモいキモいキモい…
「ーあ。佐山さ〜んっ!」
助かった……!
「あっっ!夏川さん……!」
「あれ、何してるんですか?」
「え、…何って、…捕まってて」
「あ〜。駄目ですよ〜それくらい断れないと〜」
「、……や、だって腕を……」
「ーはぁ…、すみません、あの離してあげてくれますか?嫌がってるみたいなので」
「はあ…?」
「や〜俺としてはヤられたい派なんですが、この人はそれは望んでないみたいなので」
「…は?何言ってんだお前」
「…だーかーらー、」
ードッ……!
「…………!、……っっが!!」
「!?!?」
「……離せって…言ってんの。‥……分かった?」
………こ、………怖いぃいいい!!!
ー
……
「……ぁ、あのー…夏川さん…」
「何ですか?佐山さん」
「…ぁ、いや…えっと…さっきの…は、…なんか…すごい、ですね……ちょ、ちょっとびっくり…したというか……」
「え?そんなことないですよ〜。やっぱりあれくらいしないと、しつこいんですよね、ホモの人って」
「は、はぁ」
「俺らはネコ側でしょ?だからタチの方からすれば、掘られたいんだろ〜?的な感じでたまにああいう図々しく来る人もいるので面倒で嫌です。俺だって誰にでも掘られたいってわけじゃないですからね」
「…え、へぇ」
「枷と関係があったのはですねー」
ビク
「俺も枷も、後からどーのこーのって、面倒くさいことにならないからなんですよねぇ」
「え…?」
「関係は持っても、好きだとか、嫌いだとかいう感情はない、そういうアッサリした、まあ言って見れば、“後腐れない関係”ですかねぇ」
………。
「…へ、へぇ……」
「………」
「……な、何ですか?」
「…佐山さんって、……もしかして俺が思ってるより、
……枷のこと好き?」
ーーガタッッ!
「ーーなっっ、そ、そんなわけないじゃないですか俺は別にそんなに好きじゃな、いや好きだけどでもそんな思ってるよりとかそんな意味分かんないし俺は別に普通に!!」
「ちょ、佐山さん立たなくていいし……」
「……。…、………」
「…いや、まあ良かったですけど」
「……え?」
「ー安心してください、俺、枷のことは別になんとも思ってないですから」
「ー……え?、」
「てゆうか、好きだなんて、俺一言も言ってないですよね?」
「……ぇ…いや、…でも」
「言ってませんよ。俺はただ、“さあ”…としか言ってませんよね」
「……、、…だ、だって、……なんか、……そんな感じの、あれの……感じで……俺に……」
「何言ってるのか全く分かりませーん」
「……………。」
「あははは、佐山さんって面白いですよねぇー」
「……。…そうでしょうか…」
「あ、俺全然佐山さんのこと好きですからね?前も色々言ったけど、本当は思ってませんよあんなこと。誤解しないで下さいね」
「……は…ぃ」
「疑ってます?」
「……いや……えぇと……」
「……」
「……、………す……少し…だけ…」
「ークス」
「…、」
「本当ですよ。ほんとのほんと。佐山さん可愛いし、反応とか。だから何か思わずからかいたくなるっていうか、虐めたくなるっていうか、」
「……はぁ」
「馬鹿にしてるってわけじゃないんですけど、ごめんなさい。何か本当、本気で枷に怒られちゃったし、俺、2人のこと引き離そうとかじゃなくて、その逆のこと思ってやったつもりだったんですけど、何かそうとは受けとってもらえなかったっぽいし」
「……え?…逆?」
「ーええ。逆です」
「………」
「まあ、簡単に言うと、2人の仲をもっと良くさせよう〜…的な?」
「………。」
「何ですかその疑いの目?信じて下さいよ、本当ですから」
「…だって、何の目的で……」
「目的ね〜〜」
「……」
「…ま、佐山さんが俺に会いにきてるこの時点で、俺の仕掛けた展開も良いように転がったってわけですよねぇ…」
「…は?」
「目的は、ずばり佐山さんにももっと意欲的に枷に迫って欲しい、です」
「ー」
……………は?
「いや〜、枷って佐山さんにすっごく惚れてるみたいだし、佐山さんが何かしてあげればすごく喜ぶと思うんですよねぇ〜」
「………」
「ほら、枷に何かこうしたい的なこと言われませんでした?俺が思うに、佐山さんそういう枷の要望とか、受けてない気がするんですよねぇ〜」
ギク
「拒否しちゃダメですよ〜。そんなことしてたら、すぐ他の奴に持ってかれちゃいますよ〜良いんですか〜?」
「、……え?」
「たまにはそういうのも応えてあげて下さい、枷からばっかじゃなくて、佐山さんからするとか、玩具使うとか」
「ー、………が、……がんぐ…ですか…?」
「ええ。枷そういうのしたいとか、言ってませんでした?」
「……ぃ、…言ってました…」
「なら使えばいんですよ、例えば何言ってました?」
「……鞭とか」
「……えっ」
「……ろうそくとか」
「……えっっ」
「……人参とか」
「…………。…もっとソフトなものは……」
「……猫耳とか」
「あぁ!猫耳ね!」
「……ローターとか」
「あっ、ローターならいけるか!」
「……あとは…」
「…。…どうでも良いですけど、佐山さんって何か大変ですね……そして枷、ただの変態のどえすですね」
「……えぇ…」
「高校の先輩として謝っておきます、すみませんうちの後輩が」
「…ぁ、いや…え、…あの、でも…夏川さんは…その、枷とそういうプレイ的なものはして…」
「ーええっ?、ないないないっ!それはないですよ」
「え……?そうなんですか?」
「そういうのは本当に信頼関係ないとできないじゃないですか、好きとかなくやってたらそれ、玩具とかただの虐めですし、俺もやですよ、そこまで求めてないし、好きでもないのに」
「……はぁ」
「まあ高校生でしたから、そこまでの考えはないというのもありますしね。ただヤれれば満足、的な」
「……すごいですね…それは」
「まあ〜そんなもんですよ。共学の高校にホモなんて、そうそういませんしね。俺も枷もラッキーって感じで」
「……はぁ」
「佐山さんって、ノーマルでしたよね?今はあれだけど」
「え?ぁ、はい」
「彼女とか居たんですか〜?そしてセックスしてたんですか〜?」
「ーぶっっ」
「うわっ、大丈夫ですか?!うわ〜イチゴジュースがだらだらと…」
「げほっげほっ!…な、そんな…何を聞きますか急に、」
「え〜?だって気になるっていうか、何か佐山さん自分から襲えそうにないっていうか」
「、そんなこと…。…それは普通に、流れで…ちゃんと……」
「へ〜〜」
「…、な……何ですかっっ!」
「いや〜照れてるなぁって」
「はい!?」
「そしてそんなこと恥ずかしがりながら佐山さんが話してるのを枷が知ったら、怖いな〜とか」
「………………。」
「……あ、すみません、俺も自分で今言って怖かったです。すみません、怖がらせて」
「……いえ」
「ーまあとにかく、色々道具とか使って、枷のこともてなしてあげて下さい?ね」
「……も、もてなすっ……て」
「そういう話ししに俺に会いに来たんでしょ?」
「……、…」
「やっぱり〜〜」
「…あ、あぁいや…っ、…で、でもちょっと違うような…っ!、」
「え?」
「も、もうすぐ、枷の誕生日でしてっ、だから、俺から何かしたい…というか、あげたいな、とか、それで、どんな物あげれば良いかな、とかっ」
「物?」
「え、ええ、た、誕生日って、人形とか、財布とか、物プレゼントするじゃないですかっ、だから、男の人には何をあげたら良いのかなとかっ!」
「そんなの、佐山さん自身がプレゼントの方が1番嬉しいに決まってるじゃないですか」
「……………」
「枷、大喜びすると思いますよ。もうこれ以上ないくらいに」
「……はぁ」
「大いにヤらせてあげましょう!」
「ー何をあなたは楽しそうにそんなこと言うんですか!」
「え?だって面白そうだから」
「……………」
「あんまりガード強いと〜本当に取られちゃいますよ〜」
「、……でも、…ここ一週間俺はあいつに散々な目に遭わされて…」
「どんな?」
「ー言えません!!」
「わ〜顔真っ赤〜〜」
「………何なんですか!」
「可愛い〜〜」
「………、」
「ほんと、俺も佐山さんの猫耳とか見てみたいな」
「ー、は…っ?」
「俺ネコなはずなんだけど、佐山さん見てると、タチにもなれそうな気がするんですよね」
「……、……え?」
「ーまあとりあえず、ローターでも使ってみてください。痛くないし、挿れるだけだし、後は気持ちいいってだけで」
「…ーえっ?、ろ、ローター…ですか!?」
「普通に通販とかで売ってますよ。それを誕生日の日に枷に見せて、これで今日はイかせて?って頼めば…」
「ーーなことできるわけがないじゃないですかっっ!!!」
「えー?シャイですか?」
「そうです!!」
「まあですよね。佐山さんが逆にそれできたらびっくりですね」
「ーじゃあ何で言うんですか!!」
「まあまあ、待って下さい。誕生日に佐山さんをプレゼントするんですよ?てことは、佐山さんから何かアクションを取らなければならないということです」
「…、…はぁ」
「まあローターじゃなくても良いです。とにかく佐山さんから、自分から、ベッドに入ってすぐ、今日は何でもしていいよって言えばいんじゃないですか?」
「何でもって言ったら本当に何でもされちゃうじゃないですか!」
「あ〜、枷はそういうとこ素直なんですね〜」
「ー素直とかいう問題ですか!?」
「やっぱ猫耳して誘うがアリですかね〜」
「何で急にそれにいったんですか!?」
「俺だったら嬉しいなって」
「……俺一応33の男、サラリーマンです」
「ね〜!見えないよね〜っ!」
「ーそんな言葉求めてませんよ俺は!!」
「ま、何でもいんじゃないですか。俺は猫耳推薦しますよ一応。後は枷が勝手に玩具取り出すでしょう」
「ーーおいいぃいいっっ!!何で急にテキトーになったんですか!?雑ですよ急に酷い…!何なんですか!!」
「それよりもさっきから佐山さんの携帯がピカピカ光ってて、何だか嫌な予感がしてですね」
「ー………え」
…………。
……
「ーえっっ!?め、メールと電話が、合わせて約54件きてます…!!」
「リアルな数字だなぁおい!!」
「うわあっ、俺、こんなに来たの初めてです!!」
「何ちょっと普通に喜んでるんですか!?」
「……うわ………でも全部枷からです」
「…ですよね。…でしょうね!」
「…どうしよう、俺今日枷が出てる時にこっそり出てきたから…」
「うわ〜それはヤバイですね」
「だって夏川さんに会いに、とか言ったら何で?って言われて俺それに上手いことはぐらかせない気がして、誕生日のことバレる気がしてっ」
「健気ですねぇ〜」
「だって一応よ、喜ばせたいじゃないですかっ!、」
「大好きなんですねぇ〜」
「、、…そ、そんなんじゃ…」
「その思いがあれば、猫耳でもローターでも何でもやれます。うん、佐山さん、頑張って」
「ー何でそんな最後キメてるんですか意味分かりません!!」
「そして俺と今日会ったことは枷には言わないように…よろしくお願い致します。」
「ーちょっと、夏川さん!!何枷に怯えてるんですかあなた先輩ですよね……!?」
「言ったら絶対俺殺されます…!」
「そんな…っっ、でも俺誰といたって答えればっっ」
「それくらい用意しといて下さいよ…!友達の名前言えば良いでしょう!?」
「で、でも俺友達1人しか……」
「えええぇえっ!?」
「そんなに驚かなくても良いじゃないですかーー!!」
「や、すみません…。じゃあその人と会ってたで良いんじゃないですか?」
「あいつは多分山野のこと良く思ってません!」
「、はあ…っ!?、やまの…っ?!誰!?てゆーか、俺だってあいつに良く思われてませんよ!!」
「じゃあどーすれば良いんですかーー!!」
「やめてください俺に助けを求めないでーーー!」
ピカピカ…ピカピカ…
「あっっ!?枷から……電話が……」
「イヤァーーーーー!!」
「俺だってイヤーーーーー!!」
「佐山さん早く出ないと…っっ!!早く出ないとヤバイですよ!!」
「だ、だだだだだだって、既にもう遅いですしっ!」
「だからって出ない気ですか!?」
「そんなに言うなら夏川さん出て下さいっっ!!」
「ーギャーーーーー!!!俺に携帯をよこさないで下さいーーーーー!」
「俺に返さないでーーーー!!」
「俺出たら殺されるんですーーーー!!」
「俺は今日絶対変なことされるんですーーー!!」
「知りませんよそんなことーーー!」
「どうすればいいんですか夏川さーーーん!!」
「だから俺に助けを求めないで下さいーーーーーっ!!!」
喫茶店での夏川と佐山でした。w
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