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49.試練後の話し!(おまけ)
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プルルル、プルルル
「ーーあっっ!?で、電話だ!電話だっっ!電話が鳴ってる…!!!」
「えっ?、嘘。先輩のが鳴ってるんですか?うわ、珍しい。先輩の携帯から音が鳴ること自体に驚きです今日は台風でもきますね、早く備えの準備を今すぐに取り掛からないといけませんね」
「ーあからさまに馬鹿にすんなボケっ!!まじでちょーウザいなお前…!!」
「ま、良かったじゃないですか。かかってきて」
「、ま、まあっ、じ、実はアレなんだよっ…、俺は友達割といるんだよな…!」
「はいはい、しょうもない意地張らなくて良いですからね。割と友達いて良かったですね、可愛い可愛い」
「ーオイっっっ!!てめぇはどこから可愛いを感じたんだよボケっ!ごく自然に頭を撫でるなあんまなめてるとまじキレるぞこの馬鹿!」
「あ、すみません。ーつい、あはは」
「つい……っじゃねぇこのカスっっ!!笑ってんじゃねぇしね!!」
「駄目ですよ。怒ってばかりだと、早く死んじゃいますよ?」
「え、笑顔でそういうこと言うなよ怖いなお前!!きっ、気をつけるよッまじ気をつけるよ!!」
「クス、も〜単純なんだから〜」
「おいっっ!!撫でるなよ!頭を撫でるなよ!!」
「気をつけるなんて言ったその後に10秒も経たないうちに怒るんですね先輩は」
「……。どうでもいいけどお前何か花が飛んでるぞ周りから…」
「え?あはは。そうですか?だって先輩が先日、俺の為に頭を悩ませてくれたり、のぼせたり、猫耳したりしてくれて、俺のこと一生懸命喜ばせようとしてくれたりなんてするから」
「ーいや、のぼせたり、は、違うよな?それを入れるなよ馬鹿、意味大分変わってくるぞ馬鹿」
「いえいえ、だってのぼせるほど俺のこと考えてくれてたってことじゃないですか」
「、…べ、別に…そんなんじゃ……つ、つか、…ただエロいこと考えてただけで…」
「ーへえ。エロいこと考えてたんだしかもお風呂の中で。お風呂の中で。しかも長時間。しかも長、時、間。うわあ〜、先輩って変態なんですねえそうなんですね、俺に変態変態言って、自分がほんとは変態だったんですね。うわあ先輩エロ〜いへんた〜いエロ〜い、エロいんだぁ〜」
「……おっ、ぅあっ、…ち、ちが、ま、間違えた……!!言い方、間違えたしまじで……ッッ!」
「それでお風呂のなかで抜いたりしたんですか?もしかして。というかそんなエロい先輩が長時間入ってたお風呂に俺は入ってたワケですね、うわ〜あの時それ知ってたらなぁ」
「ーぬっ!抜くか馬鹿…!しねぇよそんな!!わっ、悪かったな俺が長時間入ってて!!悪かったなそんな風呂にお前入れさせちまって!!」
「え?いいえ〜、そうじゃなくて、もっと堪能したかったなあっていう意味ですよ〜」
「…は?…堪能?…どういうこと?どういう意味だよそれ?」
「ーま、先輩は変態ということで落ち着きますか。ね」
「…っ、ておい!!何結論出たみたいなふうに言ってんだよ!カンケーねえだろそれ!つか俺は別に変態じゃ」
「先輩、というか電話出ないんですか?ずっと携帯持ったまま、音鳴ってるのに無視して、可哀想な友人さんですねぇ」
「ーあっっ!そうだった…!お前が色々言ってくるから!やばいっ、無視ってた!」
「あ、何ですか俺のせいですか?ふふ、嬉しいですねぇ」
「…は!?お前ちょっと意味わかんねぇ…!!、もういいっっ!もう電話出るし…っ!」
「じゃあ俺の膝の上で電話して下さい?」
ぐいっ
「ーぎゃっ……!やめ!!は…っ!?何でだよっ!上司に向かってなんてこと……!」
ピッ!
「あっっ、佐山さん?もーやっと出た〜」
「、え、あっ…夏川さんっ?」
「はい、そうですよ〜。元気してました?」
「…えっ、げ、元気…してました、けど…」
「俺この間、実は新作のパピコを食べたんですよ〜」
「、…えっっ!?ほ、本当ですか!?」
「ええ〜。メロン味が出るとかで〜俺すぐ買って〜」
「ま、まじですか!?た、食べたいです俺も…!良いなぁ〜!美味しかったですか!?」
「ええ、もちろん!メロンの甘みとみずみずしさが本当素晴らしかったな〜〜」
「い〜い〜なぁ〜〜〜っっ」
「今度一緒にアイス2人で食べましょうよ、2人で仲良くアイスの話ししながらでどうですか?」
「…えっ!あ、はい!!も、もちろんですっっ、俺も是非っ是非っっ!夏川さんと話したいですっ!」
「じゃあまた今度俺の家にでも」
「ーはい!行きます行きます!夏川さんの家にですね!わ〜ほんと楽しみです!俺ほんとに友達がいなくて、こういう話もできる友達もいなくてっ、だから共通点のある友達ができて俺本当嬉しくて嬉しくてたまらないっていうかっ、だから俺っっ……ーっん!?」
「ーえ?…あれ、佐山さん?」
「……先輩……何ですか?……夏川先輩の家に……遊びに…?…」
「……、…ぁ……アイスの……話し…を…」
きゅうぅう
「ーっあ…っっ、つ、……ど、こ…触って……っ」
「……駄目。他人の家になんて、絶対駄目」
「……ぅ、…わ、…分かったよ……、行かないよ…っ、……ぅっ」
「……じゃあちゃんと断って?……俺も聞いてるから……」
「ー!っぅ、……み、み…噛むなよ………お前……、…ひっ……」
「………断って?」
「、な、夏川さん……す、すみません、えっと……やっぱり…家には……行けません…」
「え、どうしてですか〜?…あ、枷ですか?」
「、……あ、……えぇと………まぁ」
「あ〜〜まじですか。まあですよね〜、あいつが許してくれるわけないですし」
「……っ、…ちょ……も、……断った…だろ…っ、……ぅ」
「佐山さん?」
「…、あ、夏川さん…ええと……それだけならもう切っても良いですか…?」
「え、えぇえーっ!?佐山さん酷い、そんな人だったんですか実はっ!」
「ぇ?、ぁ、いや…そうじゃなくてっ、……す、すみません…ちょっと今はあの、…」
「それにそれだけじゃないし」
「…え?、」
「この間の、誕生日のアレ、どうなったんですか?結局」
ドキーッ
「、…あ、…あああアレ……ですかっ?、…ああああれは…っ」
「俺色々提案したじゃないですか?ローターとか猫耳なら良いのではないかと。それで結局どんなことして祝ったのかなぁとか」
「…いや……それが実は……すみません…っ、そもそも…誕生日ではなかった…というか……」
「ーえっ!?なかったというか…って、え…!?何それ、間違いだったんですか?!」
「…はい、…」
「なんだ〜じゃあ何もしてないのか〜」
「…….、…」
「…ん?何ですか、その間は」
「…いや、…べ、つに…」
「…あっ。もしかして、誕生日じゃなかったけど、何かやることにはやった…とかですか〜?」
ギクゥ…っ!
「…、い、いいいいやっ、べ、べべべ別にっっ、何も!!なにも!そんなっ、何も!俺は何もしてないし…!」
「もしかして、猫耳とかくらいはしたりしました〜?」
ギクッッ
「っっ!、し、してませんよそんな、……ああああああり得ませんよ…!猫耳なんか……!そんなっ!し、しししししてないし……っ!」
「あははは、佐山さん面白〜い急にあわてちゃって、マジですか?」
「…、…や、……やってな…」
「ークス。可愛いなぁ〜、佐山さんは」
「…、……か、…からかわないで下さいよ……」
「赤いですか?」
「ぁ、赤くないです…っ!」
「可愛いなぁ〜」
「〜〜」
「ーー……先輩、ちょっと携帯貸して。あとコレして」
「あっっ!、……って、何!?なに!?耳に、…何っっ!?」
ー
「ーーどうもこんにちは夏川先輩ご無沙汰しております」
「…って、え!!?、か、枷!?」
「なんだか先輩は、俺の誕生日の為に少しだけ協力をしてくれてたようで」
「、…そ、そうなんだよ〜、佐山さんにどうしてもと言われてだな〜!、」
「そうですか。先輩のために協力してくれてありがとうございます。」
「、そ、それほどでも〜」
「ーで、聞きたいんですけどそれは何処で?どんなふうに?何時に?どんな感じで?詳しく教えて下さい先輩」
「……えっ」
「まさか……人の恋人家に連れ込んだんじゃないですよね…?」
「ーち、違ーーう!ちがう!違うって…!あれだよ、喫茶店!!前に3人で会ったろっ?あそこでっっ!あそこでっ!話してっ!それで普通に、協力の話ししたくらいでっ!マジでっ、何もしてないしっっ!するわけないし…!」
「…は?…喫茶店って……もしかして、あのホモの巣窟……?」
「……え。…いや……そんな言い方しなくても……ほら……、…実際……何もなく……無事に……こうして……」
「夏川先輩」
「ーは、はいっ!はいはいはいっ!」
「…先輩やっぱり…俺のことなめてますよね?」
「……ぇ……え!?、いやっ、そ、そんなことは…ま、全く、…全くないと思うぞっ!?」
「…あんなとこに先輩呼び出して……もしレイプにでも遭ってたかと思うと……」
「……ぉ、おおお思うと…?」
「……ええ。……まずあなたを抹殺しようかと」
「おぃいいいいっっ!!」
「その次にレイプ犯を」
「おいいぃいい!!!」
「何ですか何か問題ありますか」
「…、……ぁ、ありません…」
「そうですか、なら良いです」
「…、で、でも…佐山さん、ホモの誘い1人で断れないとか、俺としてはそういうとこちゃんと身につけさせた方が良いような…とか思ったり…」
「ーーはあああ?」
「、…い、いやっ、お、思っただけだよ!!」
「良いんですよ、先輩が1人で行動しなければいいだけの話です。常に俺と外に出る時一緒に居れば、何の被害も遭いません。1人で出歩くから声掛けられるんです」
「…つ、常にってお前な…」
「ーつまり、あなたに遭うために?しかもあなたの家まで?先輩を1人で行かせられませんよね。てゆうか、先輩を家に誘うなんて、俺に喧嘩売ってるとしか思えない」
「ーちっ!!違うって……っっ!!売ってない売ってない!!違う違う!」
「先輩とあんまり仲良くしないで下さいよ、先輩は俺が見つけたんですから。あなたに懐いたらどうするんですか、俺本当に夏川先輩のこと殺し」
「ーーすみませんっっ!!」
「…あんまり調子に乗らないで下さいね。アドバイス程度の協力だけなら良いですが、その延長で先輩のことからかわないで下さい、」
「、…」
「…。…先輩って、ネコなんですよね?」
「…え、は……っ?!、」
「いえ、ネコでもあり実はタチも可能なのか…と。少し思いまして」
「、ち、違うってっ!、俺はまじばりばりネコだし!全然っ、タチなんてそんな、」
「ーですよね。そうですよね?じゃないと俺としても色々困りますし」
「、は…?」
「もし先輩がタチなら、電話番号も先輩に教えなかったし、あの日喫茶店にも連れて行きませんでした。家にだってあなた来ましたけど、結局買い物も3人で行ったりなんかして、なんだかんだ甘かったでしょ?その全てはあくまで、先輩がネコだから…ですよ?」
「………え…?、」
「もしタチの友人なら…まず先輩に会わせませんし」
「……」
「…だって、万が一にでも先輩のこと好きになったりしたら、ヤバイじゃないですか。掘られたりなんかしたら、たまりませんよ…俺」
「、…それは、まぁ…そう…」
「ー先輩は、ネコですよね?」
「…、……う、ううううん、」
「良かった、なら良いんですけど」
「…」
「…クス。…ないとは思いますけど、ねぇ……やめてくださいよ……?友達から相談受けてたら、いつの間にかその人のこと好きになってただなんて、…そんなありふれた少女漫画みたいなことーー」
「、」
「……あれ?…どうしたんですか?先輩……。…まさか……図星…ー」
「っ、ーーち、違うって…!!全然違うって!!何だよそれはっっ!意味分かんねぇな!!な、何言ってんだっお前……っ!、」
「…違うなら良いんですよ、別に。ーというか、違わなかったら大事ですが……」
「…あ、当たり前だろうっ!違うに決まって……っ、俺は、そんな、こと…」
「ーあははは。なら良いんですよ?別にそんな焦らなくても」
「、…な、……は…っ?、」
「俺、先輩のこと信じてますよ。」
「ー、…は……?なんだよ、それ…」
「ーー先輩とほどほどに、これからもア、イ、ス、と、も、だ、ち、と、し、て、……仲良くしてあげてくださいね、夏川先輩?」
ーー………
「、……枷………お前、…さぁ……」
ー
「はい、先輩。もう良いですよ」
「…おっまえ、何で俺に耳栓なんかすんだよ…!!お前夏川さんに変なこと言ったろ!?」
「いいえ〜?何も」
「だったら何で耳栓なんかすんだよッ意味わかんねぇなっっ!」
「ー先輩、夏川先輩が待ってますよ」
「…、なんっっなんだよお前…っ、」
「…あー、夏川さん?すみません、何か俺枷に携帯奪われて…」
「…あ、いえ、…別に、平気ですし」
「…ええっと……あの、…それで、…すみません、…また掛けます、今はちょっと…枷が……」
「ーぇ?、…あっ、あぁ、い、いえいえいえっ、良いんです別にっ、俺も、その、アイスのことと、誕生日のこと、話したかっただけっていうかっ、何か逆にすみませんっていうか、俺、」
「…え?……はぁ…」
「…て、…てか、ま、また掛けます俺、またっ、か、枷と仲良くお大事にっ!それじゃっ!!、」
「……えっ、あっ!はっ…?!ちょ、」
プッ、ツーツーツー……
「……枷、何かやっぱ夏川さんに言った?」
「どうしてです?」
「…なんか、たどたどしくなってたような…様子おかしくなってたような…」
「へぇ〜」
「てゆうかお前は何で俺が電話してるのに俺を膝に乗せるんだよ、思うように話せないだろっ、途中変なとこ触ってくるしっ…!プライベートも何もあったもんじゃねぇっ」
「先輩が俺以外の人と楽しそうにするからでしょ。俺以外の人に照れたりなんかするからでしょ。許せないし」
「っ、何でだよ…っ!、楽しそうにって…いいじゃんかっ、俺、ただでさえ友達いないんだからっ、少しくらい楽しそうにしたって、」
「だーめ」
「、…っお前、心狭過ぎだろ………っ!!?」
「ー大体先輩には、友達いなくて良いんです。前も言ったでしょ」
「…お前は本当最低っっっ!!」
「でもそんな俺が好きなんだから、そんなに強く抵抗できないでしょ…?」
「…っ、……お前、……本当嫌い……っっ!!!」
「ーはいはい、…言うこと聞けて偉いですね」
「誰もまだ良いなんて頷いてなんかねんだよ勝手にいいように解釈してんな……!」
「先輩、暴れたら駄目ですよ」
「離せっっ……!この馬鹿!!このアホ!!はーなーせーーッッ!…ちょっ!」
「先輩は俺のなんだから……」
ちゅうっ、
「……な………っ…!」
「…………見張ってないとね…………俺以外のやつに、髪の一本も……指の一本も、……少しも触られないように……取られたりしないように………ね?ーー」
枷の強過ぎる独占欲に、
佐山は後ろからぎゅうっと抱き締められながら、鼓動をどくどくと速めた。
それほどこの拘束が、嫌ではないと思っているこの時点で、佐山も相当重症であることを、佐山自身はまだ分かっていないー
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