アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
55.過去のヒト!
-
ー
「あ、ホモになった佐山だ」
「ーてめえ殺すぞ山野」
「うわっ怖〜い」
「ぶち殺すぞ山野」
「で、最近どうよ。後輩とはよ」
「ああ……それがさ」
「尻に引かれてるのか〜そうか〜うーん」
「言ってねぇそんなこと…!」
「じゃあ何だよ」
「…、…いや……俺……最近、…枷に良いように動かされているような……こう……不思議な……魅惑の何とやらに……捕まって……抜け出せなくなってしまった、ような……」
「お前は何を言っている?」
「まあ…、お前には分からんだろうがな〜…。俺の重く深い悩みは誰にも分からないんだろうよ」
「お前みたいなホモの悩みが分かるかよ」
「ーうっせえ黙れ…ッッ!!」
「それよか、今度大学のサークルの奴らと何年ぶりかに会うんだけど、お前どうすんの?」
「え?…サークル?ーえ、やだよ。会わねえよ」
「何でだよ」
「興味ねぇ。そんなこれといって親しいやつもいなかったし、つーかそれ何人で会うの」
「んーと、確か30とか40とか?」
「ぜっっったい嫌だ」
「陰気な奴だなお前は」
「いんだよ俺は陰気な奴でっ。そんな大人数で会ったって、酒飲んでワーワーして騒ぐだけだろ、くだらねぇ」
「おいおい、お前何冷めてんだよ。つーか、そんなこと言ってお前ただ久々に会うの緊張するから行きたくねんだろ」
「、…だから何だよ」
「お前は中学生のシャイボーイか」
「ーはっっ!!?、」
「お前は駄目だよな〜〜社交性がないというか暗いというか、俺とみたいに話せるようになるとすっげえ話せるくせに、初対面だとかすっげー美人の女の子だとかだと、途端にだんまりになっちゃうというか」
「うっせえよ、」
「まあ自分に自信がないからそうなるんだろうが」
「うっせえなもうっ!!」
「ゆ、ず、き、も来るぞ?」
「ー尚更行かねぇわハゲ!」
「…、ってオイ…!俺はまだはげてねーぞ!」
「別にはげてるからハゲって言ったわけじゃねーよハゲっっ!」
「はあああ〜…っ?てめえ意味わかんねえなハゲ!!」
「俺はまだはげてねーよ…!」
「ほうらお前だって本気に受け取ってんじゃねえかよこのッ!!」
「うっせえ意味わかんねえこと言ってんじゃねえよ良いとしして!」
「ーそれはこっちの台詞なんだよ!お前が先にハゲって言ったんだろがッッ!」
「ハゲって言った方がハゲなんだよ馬鹿!」
「じゃあお前はハゲなんだな、ハゲ決定だな佐山!」
「おっっまえがハゲに決まってんだろ俺にハゲって言ったくせに!」
「お前が一番最初に言ったんだろ…!?」
「最初とかそんなのカンケーねえんだよ!ハゲって言った方がハゲなの!」
「じゃあ俺らどっちもハゲてんじゃねーかよ馬鹿ッッ!」
「もういいよそれでっ!それでもう良いんじゃないかと思うよ俺は!」
「テキトーな奴だなオイ!!」
「何で大体会社の休み時間に俺らはハゲなすりつけあってんだよやだよこの無駄な時間!すっげー馬鹿だろ!」
「だから元はお前が発端だっつってんだろ!最初に言ったのはお前なんだよお前がいけないんだよ!!」
「俺が悪いのかよ…ッッ!」
「ーそう言ってんだろ今そう言っただろ!分かれよ馬鹿ッッ!!分かれよ馬鹿ッッ!」
「馬鹿馬鹿言うなよ馬鹿……!」
「ばーかばーか」
「っこのクソ黙れよ馬鹿ッッ!」
「ばーかばーか」
「黙れこのハゲ!」
「るっっせえこのハゲ!」
ーー
「枷、」
「はい。何ですか?」
「………いや。俺ってハゲてるか?」
「…。…はい?」
「ーいや、何でもねえ」
「あははは。大丈夫ですよ、先輩はまだハゲてませんし、もしハゲたとしても育毛剤を買えばそんなの」
「ーー真剣に考えないでッッ!」
「あ、なんだ。そういうのですか?」
「…あぁ。そういうのだ」
「先輩、本気でハゲについて悩んでいるのかと思っちゃいました。こんなに髪あるのにおかしいなって」
「だって山野が…」
「ーー山野さん?」
ビク
「……ぁ、いや何でも」
「山野さんと先輩仲良いですよねー」
「…、そ、そうか?…ま、まあ、普通だよ、普通っ、」
「へぇ〜普通ね〜〜」
「……ご、ご馳走様っ、皿持ってくしっ」
「あ、何逃げてるんですか」
「…なっ、別に逃げてねーわ!」
「じゃあ皿置いたらソファですよ」
「な、…何だよそれは」
「先輩、今週の休みは楽しみですね」
「ー…は?、」
「いや〜早く先輩の孔にバイブを突っ込みたいなぁ〜〜」
「ーーオイ!やめろよ!」
「はい?やるって言ったんですから今更逃げはなしですよ」
「い、いいいい痛くないのかよっ!」
「痛くない痛くない。俺は器用です」
「こえーなお前もう……人の孔の中に異物3個も、3個も入れやがってこの…」
「でも良かったでしょ?」
「、……ぃ、う……」
「でも、練乳は少し甘過ぎましたねー。俺実は甘いの得意ではないんです」
「そうだよッッ!!お前、食べ物を人の体にかけんなよ馬鹿っ!!あり得ねーだろ!」
「でもビクビク反応しまくってたくせに」
「、そ、れは……つ、冷たいから…」
「いや〜それにしてもあの先輩の孔からどぷっと出る練乳はエロ過」
「だーまーれーよ今それをほじくり返すなよ馬鹿……!!」
「うわ〜顔真っ赤、思い出してるんですね。変態なんだぁ〜」
「おっっまえがそれを言うかよ馬鹿!!」
「俺は変態です」
「認めるなよ馬鹿ッッ!」
「先輩も変態ですね」
「俺はちげーよ馬鹿!!」
「挿れて下さい…って言ったのはどこのだ」
「ーだあーーーーーーー!!!そういうことをだから言うなよ馬鹿ァーーーー!!」
「言ったのは先輩です」
「ちがーーーう!そうじゃなくてっ、今そういう雰囲気でもないのにそれをわざわざほじくり返すなと言っているんだ馬鹿!」
「ああ〜はずかしいんですねぇ〜先輩もう」
「ーお前もうどうやったら負けてくれるんだよッッ!」
「え?俺は絶対に負けませんよ。俺先輩より頭良いですし」
「うっせえなお前この野郎…!」
「バカな方が可愛くて良いですよ」
「なんのフォローだよてめえそれはっ!!」
「フォローっていうか事実っていうか」
「はあ!?お前それだったら俺のこと馬鹿にし……っ!」
ぐいっ
「ーはい、馬鹿になんてしてませんよ。安心してください、俺は先輩は可愛いから良いと言っているんですよ」
「っ……、離せよ…っ!」
「駄目ですよ、ソファって言ったでしょ」
「ソファ座ってるじゃんかっ!」
「ええ、だから俺もソファに座っています」
「〜だからなんだよ……!?」
「だから、ソファでしましょって意味ですよ」
「何をだよ…ッッ!」
「キスとか」
「破廉恥な…!」
「何を今更。何度もここで先輩射精して」
「だーーーーー!!誰のせいなんだよ誰のーーーー!」
「ね、先輩俺とチューしよ?」
「…、……ちゅ、チュー…って、…お前な…」
「恥ずかしがらないで良いですから、今週の休みはこんなのじゃ比較できないくらい恥ずかしい目に先輩はあうんですから」
「ーもーーーー!何で俺許可したんだよッッ」
「それだけ俺のモノが欲しかったんで」
「だーーーまーーーれーーーよ!!お前もう!!」
「何ですか、半泣きですね」
「あったりまえだこのヤロ…ッッ!」
「まあ…先輩元は純粋だったから…」
「今はもう違うみたいなその言い方やめろよ馬鹿ァーー!」
「え、だってもうそうですし」
「〜うっせえ黙れっ!俺は違うぞ!変態じゃねーぞ!!」
「やれやれ。分かってないんだなぁ」
「お前はマジその上から目線何なんだよ…ッッ!」
「何なんだよと言われても」
「それがお前だから仕方ないと」
「まあ、そういうことですかね」
「ーとんだ頭が高い年下がいたもんよ」
「俺は実際先輩より頭の位置高いです」
「そうじゃねぇよっ!頭が高いってのはな!」
「知ってます、俺だってそれくらい。馬鹿にしないで下さい」
「、じゃあさっきのはなん」
「ジョークです」
「ジョークかよ!!」
「先輩、そんなことも読み取れないんですか?あぁ、先輩はどうしてこうも鈍いのか…はぁ」
「ーオイ!!お前どことなくそれっぽく溜息ついてんじゃねえ馬鹿!」
「だって先輩、1から10まで説明しないと分かんない人じゃないですか」
「だから何だよ」
「だから面倒だな…って」
「ー何だよもうお前俺のこと好きとか言ってやっぱ嫌いなのかよ…ッ!」
「そういうとこですよ…」
「は…!?」
「……。」
プルルルル
「ーあ。え!?俺の携帯だ……!」
「え?相手は誰です」
「…あっっオイ!!人の携帯を見るなよ!!」
「………ゆずきさんですか」
「ーえっっ!?」
「へぇ……先輩ゆずきさんと連絡取り合ってるんで」
「ちがーーーーう!!全然してない!全然してないし…!」
「じゃあ何で今かかってるんです」
「知らねえよ!」
「切って良いですか?」
「えっ!?」
「切って良いですか?」
「……ど、どうぞ」
ーピッ
「……何の用だったんだろう」
「さあ。くだらないことじゃないんですか」
「…そうかなぁ」
「そうですよ。先輩、俺とチューしましょうよ、チュー」
「、な、何なんだよお前もう…」
「キス嫌ですか?」
「い、いや…嫌ではないけど」
「じゃあしましょうさあしましょう」
「だーーー!!ちょっと待ってよく考えたら俺洗い物まだしてないしっ!」
「洗い物なんか後にすればいんですよ、俺を優先して下さいよ」
「いや、お前を優先とかいう問題じゃなくてだな」
プルルルル
「…あ。」
「…………」
「ゆ、ゆずきだ…」
「切ります」
「え」
ーピッ!
「何なんですか一体、俺たちの仲を裂こうとでも企んでるんですか」
「…いや、それはないだろうけど」
「何で言い切れるんです」
プルルルル
「……ぁ」
「ちっ」
「ち…?……お前今舌打ちを…」
「切ります」
ピッ!
「……枷…あのなぁ…」
プルルルル
ーピッ!
プルルルル
ーピッ!!
プルルルル
ーーピッ…!
「…しつこいなああの人!」
「…いや、枷さ…それ、俺の携帯…」
「出たいんですか」
「い、いやっ、そういうことではなくてだなっ、」
プルルルル
「だあーーーー!」
「おいおいおい枷怒るなよ!怒るなよ!」
「……だって!!………て、あれ?……ゆずきさんじゃありません」
「ー。……え?」
「登録されてない番号からです」
「え……」
「出ます?」
「、あ、あぁ、一応」
「ホラー映画によくありますよね」
「ーやめろよっ!」
ーピッ
「……あのー、もしもし…?」
「ーあ、もしもし?佐山?」
「……。……えっ、誰ですか?…あの、番号登録されてないんですけど…」
「…え?あれ、そーだった?悪い悪い、俺のこと覚えてる?」
「………はい?」
「ーー先輩、誰ですか?」
「いや…わっかんねぇ……」
「ー誰かといんの?」
「……え?」
「先輩、知らない人なら切って下さい」
「いや、…何か俺の名前知って」
「俺、高校の時のさ、2年の時に佐山と同じクラスだったんだけど」
「…ぇ、…は?、」
「ーー篠坂 南。覚えてない?佐山君」
「………ぇ………は?」
「今週の土曜日、高校2年の時のクラスの同窓会があるんだよ。だから、佐山も絶対来いよ」
「……同窓会?」
「俺、一応高校んときは優等生で通ってたから、こういう幹事とか、任せられてんの」
「……」
「じゃ、言ったからな。絶対来いよ、場所は○○○、時間は、もちろん夜な。6時くらいに来いよ。じゃ」
「……あ」
ープッ、ツーツーツー
「………」
「先輩、結局誰だったんで」
「………………」
「…先輩?」
「………」
「どうし…」
………優等生……優等生……
篠坂 南………。…ん?
〝佐山って、どうしてそんなに馬鹿なの?〟
ーハッ…!
「…あ、アイツかーーーーーーー!!!」
「…、…………はい?」
佐山の元に不意にかかったのは同窓会の誘いの電話。
かけてきたその人物は…?
新章開幕〜〜*\(^o^)/*
(笑)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 88