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「あ、いたいた〜。
ねーちょっと、探したんだけど」
突然聞こえてきたその声に俺の眠気は盛大に吹き飛んだ。
………来た……
すでに見当はついている声の主はなおも教室の入口に立ち、声を張り上げている。
ざわつきを取り戻した教室の隅で俺はひたすらに無視を決め込んだ。
なぜかって?
そりゃあ──…
「…おい。聞こえてんだろ、さっさと起きろよ。君のことだよ」
──ガンッ
いつまで経っても応答のない俺に痺れを切らしてか、ズカズカと教室に乗り込んできたそいつに机の脚を蹴られた。
頬杖をついていた腕が外れ、バランスを失う。
そのまま俺の頭は机に叩きつけられた。
ゴンッ!と鈍い音が響き、痛みとともに軽く殺意が沸いてくる。
「ははっ。ざまぁ」
……こいつはよほど俺に恨みがあるらしい。
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