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かまって
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昼休みも終わりに近づいた頃、あいつ──瀬良が異様なほどのハイテンションでやって来た。
「すっがっのクーン、かまって〜♡」
「もうあんま時間ねえだろ…」
思わずため息が漏れる。汐音が瀬良のことをゴミクズのように睨んだ顔が目の端に映って、ドッと疲れが襲ってくる。
「少しくらいあたしの相手もしてよ。これでも十分、汐音には譲歩してあげてるんだから」
「はあ? なに言ってんの。瀬良さんに気を遣われるほど落ちぶれてないんだけど」
「そう? じゃ、遠慮なく。…それに、菅野クンとあたしは"親友"だしねぇ?」
「!?」
「…は、なに君、どういうこと?」
「待て待て待て、話をややこしくするな!瀬良も意味ありげな言い方すんな、その目をやめろ!汐音を煽るなっ!!」
ただ一人、平穏を壊す人間がいるのを除いては──いたって平和だ。
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