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「い、色気…………?」
「そう、なにか足りないと思ったら晶には色気が足りないんだよ。どうせ誘うんならもっとエロく誘ってよ」
「……ッ!……ッ!」
なぜこうも、こんなに身を呈しているというのに色気なし連呼で馬鹿にされなければならないのか。
というか、そんなもの男の俺に期待されても困る。
そう言い返せばいいとわかっていたのに、わかっていたが、何故だろうか。その蓮斗の言葉はただでさえ疲労していた俺の胸に深く突き刺さる。
「そ、そんなに色気が欲しいんなら…っ」
他の色気たっぷりな女にでも頼めばいいだろ。
そう言いかけて、ぐっと言葉を飲み込んだ。
俺が言い出したことだ。今更この役割を放棄してこいつを野放しにすることは出来ない。
悔しかったが、色気がないのは事実だし、それでも蓮斗に飽きられるわけにもいかない。
つくづく浅はかだと思う。
「…………晶?」
色気。色気。色気。色気ってなんだ。分からない、分からないけど恐らく蓮斗の言うことだ。俺にとって理解できないものであることは間違いないだろう。
体の震えを堪えるよう、自分の下半身に手を伸ばした俺はそのままケツを掴む。
そして、
「…んなこといいから…さっさとしろ、馬鹿……ッ」
火が噴きそうになる顔を俯かせ、蓮斗に背を向けたまま俺は穴を左右に拡げた。
背後に立つ蓮斗がどんな顔をしてるかなんて、知りたくもない。
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