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不器用で、
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後悔はもちろんある。
あるけど、もう後戻りできないところまで俺たちは来ていた。
「っわ、かった、わかったから…っ動かすなってば…っ」
パジャマ代わりのスウェットを下着ごと脱がされ、萎えた性器を握り込まれる。
腰を軽く掴まれそのまま高く持ち上げられれば、剥き出しになった太腿に顔を寄せた蓮斗はちゅっと唇を落とした。
そのこそばゆい唇の感触に「んっ」と身じろぎをすれば、蓮斗は薄く笑みを浮かべ、そのままべろりと腿を舐める。
濡れた舌が這った箇所が窓から差し込む月明かりに怪しく光った。
「声、出そう?」
下腹部へと顔を近付けた蓮斗は性器に向かって唾を吐き、それを馴染ませるようにぐちゅぐちゅとしごいてくる。
眠りかけていた脳は一気に覚醒し、荒々しく襲いかかってくる快感にまだ寝ぼけていた全身の筋肉が驚いたように緊張した。
「っやめろ、ばかっ、ぁ、れんと、だめっ!」
「ふふっ、いいじゃん、出しちゃえよ。声。どうせあいつしかいねーんだからさ」
「何いって、ぇ…っ!ぁ、や、うそ、っや、ん…んぅ……っ!」
大きな手に息をつく暇もなく激しく扱かれ、目の前が白く点滅する。
開いた唇を閉じることも出来なくて、溜まった唾液が唇から垂れた。
確かに、蓮斗と約束した日から蓮斗は人前では真面目になった。
その代わりに、俺の方はどうだ。
今まで女の子を触るだけでドキドキしていたのに、蓮斗に激しく犯され続けた今、蓮斗に触られただけで触れられた箇所が蕩けそうになった。
こんな自分の体が忌々しくてたまらない半面、楽しそうな蓮斗の顔が見れるのなら、と半ば諦めつつある。
「ぁっ、ああっ!」
びりびりと頭から爪先にかけて稲妻のようなものが走り、蓮斗の手のひらに射精する。
頭が冴え渡るような爽快感。
自分の指先からどろどろと滴る白濁を見て、蓮斗はにやりと笑う。
「なんだ、ソッチも絶好調じゃん」
意地の悪い笑み。
排泄穴から出たその液体を躊躇いもなく舐め取った蓮斗は、自分のスウェットのウエストを掴みそのままずり下ろす。
やっぱり下着ごと。
面倒臭がりなのは、昔から変わらない。
「晶、後ろ向いて」
そっちのが楽でしょ、とでも言うかのように特になんの感慨もなく命令してくる蓮斗に躊躇う。
何回も言うが、蓮斗にこうして『遊び』に付き合わされるのは初めてではない。
それでも、やはり、心のどこかに抵抗はあって。
「晶」
「…っ」
そんな常識を持つ自分を殺しながら、息を潜めた俺はゆっくりとベッドの上にうつ伏せになり、いつも言われるように腰を高く持ち上げた。
本当に、ただ受け入れるためだけの体勢。
蓮斗は、バックが好きだった。
「ありがとう、晶」
いつもと変わらないその柔らかい声に、胸が張り裂けそうだった。
俺は、この体位が嫌いだ。
蓮斗の顔が見えないのは怖い。
不安で不安でたまらない。
だけど、蓮斗がそれがいいというなら俺は喜んで這いつくばる。
不器用で、繊細からかけ離れていて、人の気持ちの機微なんて理解できない俺でも出来る、せめてもの慰めだったから。
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