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背後
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心が学校へ向かい、蓮斗が眠っている間、俺は皿洗いを済ませることにしている。
小さい頃から朝の早い両親の代わりに家事をしていたので大して苦ではない。
それどころか、今ではこうなんでもないような時間が堪らなく愛しく感じる。
付けっぱなしのテレビから聞こえてくるニュースを聞き流しながら皿を濯いでいると、不意に、リビングの扉が開いた。
どうやら、蓮斗が起きたようだ。
「あ、蓮斗、おは……」
よう、と振り返ろうとした瞬間だった。
背後から伸びてきた手に、両胸を鷲掴まれる。
「っへ?」
びっくりして、目を丸くする俺を他所にすんすんと首筋に顔を埋め、匂いを嗅いでくる蓮斗。
両胸の筋肉を解すように揉み下され、衣類越しにつんと尖り始めた突起を指で押し潰されれば、流石に俺も蓮斗がなにをしようとしているのかわかった。
だけど、だけど、皿洗ってる時は危ないからやめろって言ってるのに…!
「っん、ぁ、ちょっ、れんとぉ…っ危な……っ」
ぴちゃりと耳を舐められ、がくりと腰が落ちそうになったところを蓮斗に抱き留められた。
そして、そのまま耳朶を舐められ、堪らず背後のそいつを睨んだ。
長い前髪から覗く、虚ろな目。
「おはよ、晶」
顔を逸らそうとする俺の顎を掴み、無理矢理自分に向かせてくる蓮斗に唇を舐められ、そのまま濃厚なキスをさせられる。
キスを嫌がれば、蓮斗は機嫌を損ねる。
陽気な日がさす朝方。
流石にそんな気分にはなれなかったが、蓮斗に取って時間帯は関係ない。
応えるように口を開き、舌を突き出せばそのまま舌ごとしゃぶられ、完全に手は止まる。
開きっ放しの口から唾液が溢れ、それを舐め取った蓮斗はそのままちゅっ、ちゅっと、至るところに口付けをし始めた。
「っふ、ぁ、あぁ…っ」
蓮斗の指先、唇が触れる度に意志とは関係なく体は熱くなる。
シャツの下から主張を始める突起をぎゅっと摘まれ、思わず持っていた皿を落としそうになった。
「ほら、危ないじゃん。しっかり持ってないと割れちゃうよ?」
くすくすと笑う蓮斗は俺の手から皿を取り上げ、シンクの上に置く。
俺の、安らぎの時間は終わる。
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