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弱点
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不可解な感覚、というのも恐ろしいが、やはり一番怖いのは慣れだろう。
足の裏の指の感触にも慣れ、ようやく擽ったさがなくなったかと思えば今度はなんかうずうずしてきた。
「んっ、ぅ、ふ…ッ」
「晶さーん、結構凝ってますねえ」
蓮斗も蓮斗で段々ノッてきたようだ。
ベッドに膝を突き、俺の右足を重点的に責め立ててくる蓮斗は言いながら強く足の裏のツボを押す。
瞬間、びりっと電流が走ったかのように全身の筋肉が跳ね上がった。
「っ、は、ぁッ」
一瞬、体から力が抜け落ち、開いた口から吐息混じりの声が漏れてしまう。
それは油断から生じた隙で、はっとした俺は慌てて口を塞ぐが近くに居る蓮斗の耳にはばっちり届いていたらしい。
「あららぁ?なに、今の声。晶、今すっげえ声出てなかった?もしかして、ただのマッサージで感じちゃったあ?」
「ちっ…げえし……んんっ」
ぐりっと親指が足の裏の凹みにハマり、また、筋肉が小さく痙攣を起こした。
なんなんだ、これは。
自分の体が自分の体じゃないみたいに酷く熱くなり、困惑する。
乱れた鼓動は血液の熱を上昇させ、気付けば横たわっているだけだというのに全身にはうっすらと汗が滲んでいて。
「なら、もっと気持ちよくなるくらい強くしなきゃね」
息を切らせる俺に、徐に袖を捲った蓮斗は俺の腿に手を伸ばした。
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