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好きになった人。【大輝編】
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俺は藍が好きだ。
初めて藍に話しかけた時から、ずっと好き。
たまに笑うかわいい顔も、ちゃんと目を見て話すところも、大好きだ。
これからもずっと一緒にいたい。
例え友達でも、1番に頼ってもらえる人でありたい。
最近、藍は放課後担任の藤原先生に勉強を教えてもらいに行っていて、俺は1人で帰る。
やっぱり寂しい。
テストは今日で終わったのに、藍は何処かに行ってしまった。
寝て待っていよう。
ーーーーーーーーーーーーー
「…………はっ!」
ガバッと起き上がり辺りを見ると、暗い。
「あーあ…」
藍帰っちゃったなこれは…
カバンを持って立ち上がる。
歩いて門の近くまで来ると、男が2人で何かを話していた。
1人はよく知らない男だったけど、もう1人の方は…藤原先生!?
何やってんだよ先生…
そこ通りたいんだけど…
どう通ろうかと考えながら2人を見ていたら、顔がどんどん近づいて…
嘘だろ…キス…してる…?
思わず口を抑える。
そのあと2人は車に乗って何処かに消えてった。
俺はあまりの衝撃に少しの時間、そこに立ち尽くしていた。
次の日になっても、中々昨日の出来事を忘れられない。
そんな気持ちの中、藍の気持ちを知った。
藍に相談されるのは、嬉しかった。
嬉しかったはずなのに…素直に喜べない。
好きな奴って…誰なんだよ…
藍が誰かと付き合ったら、昨日の藤原先生みたいなことを、俺の知らない誰かとするんだろうか…
俺の中に黒い感情が芽生える。
だめだ…
こんなんじゃ藍と一緒にいられない…
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