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僕らの体育祭。
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もうそろそろ体育祭の時期。
今も種目決めで教室は賑わっている。
「藍!何にする!?」
大輝くんも楽しみだったみたいで、すごく元気に訊いてきた。
「んー…走るの以外。かな。」
「えー!じゃあ絶対俺と一緒のにはならないじゃんか…」
「大輝くんは運動得意で羨ましいな」
「勉強そんなに出来ないし、運動くらい出来ないとなっ」
「僕はどっちもそんなに得意じゃないよ…」
「なに言ってんだ成績良いだろー?」
「そんなことないよ」
「あんまり否定すると泣くぞ」
「え。」
「ぶはっ!うそうそ!固まるなって!」
元気だなあ…
「はい、では決まったら前にある表に2種目分自分の名前を書いてください。かぶってしまったらじゃんけんするなり話し合うなり、自分達で決めてください、早いもの順ですよ、では、よろしくお願いしますね。」
あ、ちゃんと先生の碧さんだ…
こうしてるとやっぱり、自分は生徒なんだなあと実感する。
学生である限り、先生と生徒という関係は崩れることがない。崩れるとしたらそれは…
「藍っ!!!!」
「えっ?」
「ぼーっとしてどうした?」
「あ、いや、ちょっと考えごと。」
「……自分の出る種目のとこ早めに書かないと枠なくなっちゃうぞ」
「ああそっか。ありがとうっ」
「うっ。胸が…」
「ん?」
「いや、ごめん、こっちの話。」
「?、そう…あんまり走らないのって何かな?」
「んー、借り物競走とか、玉入れとか。あとは…綱引きはクラス全員参加だし…あ、騎馬戦は上に乗れば走らないで済むぞ?」
「騎馬戦は無理かな…」
そっか、やっぱり借り物と玉入れくらいしかないよね。
「俺はちょっと出たいけどな」
「出ないの?」
「うん、リレーと200m出たらもう2種目だから」
「そっか…」
ちょっと見たかったな。
「もう決まった?」
「あ、うんっ」
「名前書きに行こ。」
「わかった」
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