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最悪な日?②
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視界は真っ暗なのに、安心する温もりと匂いが僕を包みこむ。
「あおいさん…?」
こもった声でそう呟くと、頭を撫でられた。
「もっと早く助けられなくてごめんな…」
いままでに聞いたことないくらい弱々しい声が、頭の上から聞こえた。
「そんなっ、こと…!」
「なんか様子が変なのは解ってたんだ。お前が別れるって言った時も、なんとなく予想はついてた。それでも…あいつがボロ出すのを待つしかなくて…」
「ぼ、僕、嬉しいですから。また、碧さんと居られて…」
「…あいつから脅されても、断ってくれて嬉しかった…」
「だって…絶対嫌だったから…」
「ふっ、おまえはほんとに…」
「?」
「…なんも嫌なことされてないか?」
顔を両手で挟まれて、碧さんは少ししゃがんでくれてる。
今日初めて、目が合った。
悲しそうな、でも優しい顔をしてる。
「っ…ふっ……ぅ…」
「!…な、ごめん…心配かけたな…」
「ふぇ……っう…あお、さん…」
安心からか、ぼろぼろと涙が溢れてくる。
その度、碧さんが拭ってくれる。
「よしよし…」
「うぅっ、あおいさあん!」
「わっ」
今度は僕から抱きついた。
僕に目線を合わせてくれていたからか、碧さんはバランスを崩して真後ろに倒れた。
バタッ
碧さんの真上に僕も倒れてしまった。
珍しく碧さんの心臓の音が早い。
「藍…」
「はぃ…んっ」
呼ばれて顔を向ければ、もう唇は奪われていて、キスはどんどん深くなるばかり。
「ふぁっ…っう……んぅ…」
貪るみたいにキスされて、息が苦しい。
けど、気持ちい…
久々で僕も嬉しくて、求めるように舌を出す。
「んんっ、ふ……っ…」
ちゅぱ…ちゅ…じゅるっといやらしい音はこの静かな教室にやけに響く。
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