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中学生の僕と小学生な弟・立春
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小学校を卒業して中学生になりました。
みんなのアイドルの藤崎立春だよー♡
制服は学ランだから、首が若干苦しい。
あ、僕は太ってないよ?むしろ少し痩せてる感じ?
「藤崎ってさ可愛いよなー…」
「意味分からない…」
僕はママに似てる。
だからなのか彼女も出来ない、寄って来るのはイケメン男子である。
「藤崎ー忠犬が門に来てるぞー」
「秋乃?」
「え?秋乃様来てるの?」
「キャー秋乃様♡」
「立春様、秋乃様のお迎えですよー♡」
立春様って何?
秋乃が小学校に入学してすぐに分かったのは、小学校、中学校、高校、大学とそれぞれにファンクラブと親衛隊が存在する。
確か先生達中にもあるらしい。
僕はいつからか、秋乃が来ないとトイレ以外教室から出させてもらえないし、体育の時も別室で着替えさせられる。
「僕だってたまには一人で帰りたいよ…」
とぼとぼと秋乃のファンクラブのメンバーと僕にも親衛隊なるものがあるらしく、そのメンバーに囲まれて秋乃が待つ校門まで行く。
「あ、兄さん!」
「秋乃様また明日」
「写真大切にします」
「秋乃様と立春様のツーショット撮らせてください」
「その写メくれる?」
「はい!」
秋乃、僕の弟、ランドセルは背負ってないけど…。
なんで僕の中学の制服着てるの?
「ん?」
「なんで制服着てるの?」
「もらった」
「ふーん…」
「兄さんのは小さいから」
「ふん!」
どうせ僕はチビですよ!!!
僕はママ似だからなのか和哉おじさんに聞いたら『兄さんは立春くらいの時は160cm超えてたからな…』って。
ママは168cm…今の僕は158cm…ママより小さい。
「ほら、兄さん」
「うわぁ!」
秋乃はパパに似てるし、かっこいい。
料理も美味いし、洗濯も掃除もこなす。
パパにもママにも秋乃にもファンクラブや親衛隊がいる。
僕にもファンクラブがあるらしいが、存在しているのかな?程度だ。
そんな秋乃に抱き寄せられて、写真をカシャカシャと撮られた。
「立春様ご機嫌斜めなんですか?」
「え?あっ…」
「明日、写真お願いしてもいいですか?今撮ったのも素敵なんですが、立春様には笑った方がもっと素敵ですから♡」
立春様って呼ばれるようになったのは中学の頃からだ…、秋乃はまだ僕が小学校在学中の時からだ。
「撮影許可は俺から取ってね?」
「「「「「「はいっ!!!」」」」」」
女の子って凄いパワーだな。
秋乃は僕を抱き寄せたまま家へと帰る。
これが日常。
小学生なのに160超えてるし…。
ふぅ…、ママに似たのはいいけど身長まで似ないでよ…。
「ねえ、帰り道違くない?」
「兄さん今日は澤村の家に行くの覚えてる?」
「そうだっけ?」
「今日からパパとママはバイト先の社員旅行?に行くから澤村の家に泊まるんだよ?」
「あー…そうだった!広いお風呂に入れるんだ?」
「そうそう楽しみだよねー」
広いお風呂に入れるのは嬉しいが、秋乃も一緒だ。
だからと言ってジジも一緒に入るのは嫌だ。
だってジジは僕や秋乃をお風呂に投げ入れるんだ…。
あれは怖い。
まだ秋乃に悪戯…それも嫌だな…。
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