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パパとママが居ない夜・立春
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パパとママは今日から旅行だと想い出した。
だから、澤村に行くのか…婆ちゃんの料理も美味しい、ママは料理出来ないのは何でなんだろう。
「秋乃、今日の晩御飯なんだろう?」
「俺は肉食べたいって婆ちゃんにメールしといた」
「秋乃ずるい!」
旅行って昔は皆で行ってたな…多分あの温泉だ、今でも大切にしてるクマちゃん、たまにパパが洗ってくれるし、直してくれる♡
今年からは僕は中学生になったし、秋乃も小学四年生だし、僕よりしっかりしているから…うっ…別に拗ねてないよ!
だから、パパとママは二人で初旅行だったりする。
「お土産なんだろう?」
「俺は温泉饅頭か漬物がいいなぁ…」
「あの漬物美味しいもんねー♡」
そんなこんなで澤村の門の前でチャイムの代わりに「「ぴんぽーん」」と言ってみる。
バッターーーン!
「りっしゅーーーんんn…ぐべっ!」
「兄さんに抱き着くな…兄さん穢れる」
「秋ちゃんジージに酷い!」
「爺ちゃん大丈夫?」
「立春は優しいな♡」
爺ちゃんは秋乃に文句を言いながらも嬉しそうだ。
滅多に来れない澤村の家は大きい。
昔からママは、パパとラブラブになってから、澤村の家には寄り付かなかった。
『ジジイが律を虐めるから』とか『僕が妊夫の時にジジイが僕を引っ張って走るし』と。
僕も無理やり滑り台とか滑らされたし、ジャングルジムから落ちても笑っていた。
「立春くん、秋乃くんいらっしゃい♡」
「お婆ちゃーん♡」
「婆ちゃんお腹空いた」
「はいはい♡秋乃くんはお肉だったわねー♡」
お婆ちゃんは若作りと言うか纏う雰囲気が若い…、お爺ちゃんは口髭を生やしている。
ここもラブラブ夫婦だ。
「僕もお肉がいい♡」
「立春くんも秋乃くんもお泊りだから…お婆ちゃん朝食何にしようか悩んでるんだけど?」
「あー…お風呂に入ったら帰る」
「なんだとーーー!」
「爺ちゃんうるさい」
僕と秋乃は肉に食らいつきながら、楽しい晩餐を済ませ、ティールームに置いてあるフカフカのソファーにすわったら…沈んだ…。
「兄さん…」
「あうあう…」
「深く座ったら沈むってば」
「あうあう…」
僕はモゾモゾと動きながらゴソゴソと座り直す。
ソファーの上で正座すると沈まない!
「はいはい♡デザートですよー♡」
「わぁーい♡」
デザートはパパの作ったのが一番美味しいけど、お婆ちゃんの作ってくれるアップルパイはシナモンが効いていて大好きなんだ♡
「アップルパーーーイ♡」
「立春くんは紅茶よね♡」
「ミルクティー♡」
「はいはーい♡二人は珈琲?」
「もちろん珈琲」
「俺も珈琲」
「お砂糖は?」
「「ブラック」」
僕は苦いのが苦手だから珈琲は、ミルクたっぷり、お砂糖たっぷりじゃないと飲めない。
秋乃は味覚も運動も勉強も僕より出来る、中学生である僕の宿題まで教えてくれる…。
くそぅ…。
「兄さん…あーん」
「あー…んーーーっ♡」
ジュワーとお口の中で広がるりんごとシナモン…至福の一時♡
両頬を抑えてジタバタする♡
「んーーー♡んまんま♡」
「兄さんよく食べるよね…」
「秋乃はお腹いっぱい?」
「食べたら爺さんのトレーニングルームで一汗流す」
「競うか?」
「邪魔すんな爺さん」
「秋ちゃん酷いわ!」
秋乃は小学生なのに腹筋割れてるし、身長は僕より高い。
そしてパパに似てるから小学生なのにモテる(#・∀・)
それにトレーニングとか…。
「兄さん?」
「ん?ふぁに?ろーしたふぉ?」
「フォーク咥えてどうしたの?」
「ふぁんれもないふぉ?」
秋乃はパパと一緒にジムに行ったり、澤村のお爺ちゃんのトレーニングルームで身体を動かしている。
僕もしたいのに許可が出ない。
「兄さんはトレーニングしちゃダメだよ」
「なんで!!!」
「兄さんはママ似だから、筋肉付き難いだろうし…」
「あぅ…」
「ふにふにした触り心地が悪くなるから…」
「ファッ!」
「兄さんはそのままスレンダーな体型を維持して?」
筋肉付けたいのに…お風呂あがりに毎日腹筋もしてるのに、僕のお腹はツルーンとしてる。
世の中不公平だ!!!
「立春くんお婆ちゃんとお風呂の準備しましょ♡」
「するー♡」
「最近ね檜の野天風呂を作ったのよ♡」
「わー入りたぁーい♡」
「今日は野天風呂にしましょうか♡」
「やったー!」
お婆ちゃんの趣味がお風呂で、僕はここに来るのが楽しみでもある。
入浴剤も色々あるし、アワアワのお風呂やジェットバスや透明な浴槽もある。
透明な浴槽は秋乃のお気に入り、だって脱衣所と浴室の仕切りが透明なガラスだから…。
いくら弟だからって恥ずかしいじゃない/////
でも、今夜は野天風呂だ!!!
檜の浴槽だ!!!
専用の廊下を通って扉を開けると…、そこは外につながっていて、檜を敷き詰めた床と、丸くなった檜 で出来た浴槽があった。
「うわぁー♡」
「ふふふ♡気に入った?」
「うん!」
「床だけ洗いましょ、滑らないようにね?」
「はぁーい!」
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