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夏の始まり
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縁側に座りぼーとしていると、俺を大きな影がつつんだ
「…エータ、お帰り」
顔をあげると、そこにはスイカをもった大きな男が笑みを浮かべて立っていた
笑みといっても少しだけ、ほんの少しだけ口角が上がっているだけなのだが。
彼が俺の待ち人。ユータ。
夏にしか来ない俺に、いらっしゃいじゃなく
おかえりと行ってくれる
そんな些細なことばにも頬がゆるむ
「ユータ、ただいまぁぁあああっっっ」
ばっと抱きつくも嫌な顔一つせず受け止めてくれる。
それがまた、嬉しくてたまらない
俺たちの夏は、
こうしてまた始まった
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