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ピエロと遊戯
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ベッドへと横たえられたエリックの頬に、ピエロの指先がつうっと線を書くように触れる。
「ああ…!思ったとおりだ!なんてなめらかな肌と色なんだろう!」
片手から両手になった掌は、まるで壊れ物を扱う様に優しく感触を楽しむ。
だが、そこに滲む邪な体温にエリックは眉を寄せる。
「瞳もきれいだね。宝石みたいだ…!ああ、この瞬間をどんなに待ったか!」
はぁはぁと上擦る息がピエロの異常な興奮度を伝えている。
「なん、なの?アンタ…オレに、何を」
「フフフ!可愛い声、震えてるね?心配しないで、痛いことなんてしないから」
「……ひとつ、言っとく、けど」
「ん?なにかな?」
肌に夢中になっているピエロは、エリックの瞳に怯えが無くなったことに気付かない。
「今すぐ、開放した方が、身のためだよ」
エリックの言葉にピエロは目を見開いた。
いつの間にか強い光を放つ瞳を見たが、直ぐに大きな笑い声が狭いテントの中にこだます。
「強がりも可愛いね!でも、そんな根拠のない脅しはきかないよ」
残念でしたと真っ赤な舌を出して笑うと、その舌を小さな薄い唇に這わせる。
ビクッと体を硬直させるが、舌先は執拗に唇をなぞるのを止めない。
「柔らかい、そして甘い…!ああ、エリック!君は素晴らしいね!」
もう我慢できないと噛み付くように吸いつくと、ぴちゃちゅぱと卑猥なリップ音を立てながら夢中で口内を犯す。
嫌悪感に首を振って抵抗するが、大きな掌がそれを許さないとばかりに頬を覆う。
辛うじて動いた腕でピエロの服を引っ張るが、力が入らないのでは大した抵抗にはならなかった。
チュッと小さい水音と共に離れたピエロの顔は、快感にだらしなく酔っていた。
ごりっと下半身に当たる硬いナニかに、エリックは鳥肌を立てる。
「はあ、アハハ…!こんなに興奮したのは久しぶりだよ!我慢なんて、するだけ無駄だよね」
そう言って、派手な縦縞のスボンをずるりと下着ごと下げると、そこには赤黒く充血して勃起したペニスが禍々しく存在していた。
思わず逸らした顔にピエロが楽しそうに広角を上げる。
「見るのは初めてなのかな?だとしたらとっても嬉しいけど……違うよね?」
「…っ!」
「キス、慣れてたようだし。…ああ、そうだ。フェラでもしてもらえばわかるかな」
「や、だっ…!」
必死に顔を背けるが、大人と子供の力の差は歴然だ。しかも今は体の自由がきかない。
前髪を捕まれ無理矢理正面を向かされ、痛みにうっすら開いた口に強引に捩じ込まれた。
「んぐっ!!」
「歯、立てないでね?………ああ、やっぱり慣れてるんだね」
数回前後に腰を動かしたピエロは悲しそうに眉尻を下げた。
しかし、それも一時だけで直ぐに腰を深く喉元へと押し入れた。
「んぐぅ!!」
喉が圧迫され、エリックは苦しさに顔を歪めて目に涙を溜める。
「あは、苦しそう。淫乱な子には、お仕置きが必要だよねぇ」
一度腰を引き、間髪入れずに再び奥を突く。
げぇという嗚咽も無視して、ピエロは腰の動きを速める。
目からは絶え間なく涙が流れ、口の端からは涎がシーツを汚していく。
「ほらほら!休まないでよ!お仕置きって言ったよね!まだできるでしょ!?」
ガツガツとお構いなしに口内を出入りする肉棒の苦しさに意識を飛ばしかけると、ピエロは動きを止めて、あっさりと口からペニスを抜いた。
ゲホゲホと涙目で咳込む姿に、恍惚とした表情で見下ろす蝶が涙を指で拭い、その指を舐める。
「ごめんね、苦しかったよね…。そうだ!お詫びにいいものを見せてあげる」
シャッという音に視線を向けると、赤いカーテンが開かれていた。
その先にあった光景にエリックは戦慄する。
エリックと同い年くらいの少年少女が、そこに数人鎮座していた。
目は虚ろで妙に白い肌が闇の中でぼうっと輝いてるように見えた。
フリルやリボンを主とした高そうなドレスや服で着飾られた子供達は、まるでビスクドールのように動かない。
「可愛いでしょ?僕のコレクション!君も、仲間に入れてあげるからね。一番のお気に入りとして、愛してあげるよ」
べろりと頬の涙を舐め上げながら、ピエロは歪んだ笑みを浮かべた。
かたかたと恐怖で震えるエリックに、追い討ちのようにピエロの手が下半身へ伸びる。
「やだっ!やめ…んんんっ!!」
「大きな声出さないでねー?さぁ、今からご褒美上げるから大人しくしようね?」
手で塞がれた口に、再び溢れた涙が伝う。
歪む視界の中……その声は、はっきりとテントに響いた。
「ご褒美を差し上げるのは、あなたの役目ではありませんよ」
滲む視線の先に黒い影が笑っているのが見えて、エリックは遅いと心の中で悪態づいたのだった。
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