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執事とピエロ
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「遅くなって申し訳ありません。エリック様」
心を読んだような言葉に、主は口を結んだ。
今、何か言ったらみっともなく泣いてしまいそうな気がしたからだ。
「ど、どうしてココが分かった…!」
同様を隠せないピエロが、きちんと立ったままの執事に問う。
「連れ込むのであればこちら側だろう事は容易に想像出来ます。…でも、ここを探すのは少し苦労しました。思いがけず楽しい時間を過ごしてしまった程には」
ふう、とわざとらしくため息を付いたリチャードの手には黒いムチが握られていた。
ピエロが動揺した原因のひとつを一体どこから持ってきたのだろう。
とさりとムチの先端が地に落ちる音にハッとする。
動作などほとんど無く、気がつけばムチがピエロの首に巻き付いていた。
グイッとムチを手前に引けば、ぐえと潰れた声と共に情けない姿のまま地面に転がる。
つま先で体を仰向かせると、むき出しの股間にその靴底を当てがい、黒い笑顔の執事が言った。
「調教は私の十八番でしてね。あなたにはこれからたっぷりと味わっていただこうと思います」
よろしいですよねと、相手の同意を求めるふりをして脚に力を込める。
ぎゃあと大の大人がおよそ上げない悲鳴を聞きながらエリックは、だから言ったのにとその目を閉じた。
「や、やめてくれ!潰れるぅ!」
「おや、心外ですね。そのような失態は致しません。痛さと快感があってこその調教なのですよ」
今度はあまり力は入れず、グリグリと裏側を踏みつけてやると、ひぎぃ!と体をくの字に曲げ悶えた。
「気持ちよくなってきましたか?」
「な、なるか!やめて、やめてくださいっ!これ以上は…!」
「おや、お気に召しませんか」
ようやく股間から離れた靴底に安堵したのも束の間、今度はまだ解かれていなかったムチを引き上げられ強引に膝立ちにされる。
そしてそのまま前に引き倒され、頬を地面に擦りつけた。
草が敷かれてるとはいえ、痛さに顔を歪めているとムチが解かれる。
体を起こすより先に横から背中を踏みつけられ、再び潰れた呻きを上げて這いつくばる姿はとても滑稽だ。
「せっかく猛獣の調教師さんから借りたムチですからね。その味をぜひ堪能して下さい」
その言葉にヒッと短い悲鳴が上がるのと、むき出しの尻にムチが下ろされる甲高い音が重なる。
「ぃああああっ!」
「いい声で鳴くじゃないですか。では、もう一発!」
先程より強めに打ち付けられ、大きな悲鳴がテントを震わす。
二回三回と浴びせられる度、ビクビクと身体が跳ねる。
赤い線が走る尻を見ながら、リチャードが薄く笑った。
「ほら、痛さだけではなくなってきたでしょう?下半身、うずいているようですね」
再度ムチを浴びせると、ピエロの口から漏れたのは悲鳴と熱い吐息だった。
ムチの痛みとは別に、草に擦れていたペニスがじわじわと熱を持ち始めていたのだ。
痛いが気持ちいい、そんなありえない感情に戸惑う男に、さらに容赦のない声がかかる。
「腕を後ろに回しなさい。…もっと気持ちよくさせてあげますよ?」
もっと気持ちよく、その言葉にゴクリと喉を鳴らしたピエロは恐る恐ると腕を背中へ回した。
いい子ですねと微笑みながら、自身のネクタイを解き、交差した腕にキツく巻き付ける。
踏みつけていた脚を退かし、地面に転がる男の背後に立つ。
足元に跪き、尻の赤く腫れてきた線を指でなぞるとふるりと腰が揺れた。
「では、ご褒美を上げましょう」
何をと震えるピエロの尻穴に、ひたりと黒いムチの柄を当てる。
排泄以外使った事のない場所に当たる硬い感触に恐怖を感じた男はじたばたと暴れだした。
「やめ、やめて…っ」
「大丈夫ですよ。いい具合に濡れていますので」
片手で尻穴を広げ中を確認ながら、初めての相手にはキツイであろう太さの柄を埋め込む。
痛い痛いと喚く男など気にも止めず、ズブズブと内壁を擦り上げていく。
「ああ、すごいですね。半分も入ってしまいましたよ」
「も、もう、ゆる、許し…いあああああ!!」
ズルっと一気に引き抜かれ、そして一気に束の全てを挿入された体は、背をしならせた。
数度出し入れを繰り返すと痛みと共に快感も覚えたようで、口からは喘ぎが漏れ始める。
「では、後はお一人でお楽しみください」
一番深く差し入れた状態で放置プレイ宣言をした後、ピクピクと痙攣する男から離れる。
尻から生えた黒い尻尾のようなムチの姿を一瞥し、リチャードは愛しの主の元へと向かった。
「お待たせしました、エリック様」
名を呼ばれ閉じていた瞳をゆっくり開いたエリックは、微笑んで言った。
「遅い、バカ執事」
相変わらずの悪態に執事はふわりと微笑み、その小さな体を優しく抱きしめた。
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