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激しい後悔(裏)
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「ごめん、隼人…」
「馬鹿………」
隼人は、俺に抱きついたまま、まだホラーゲームの中だというのに涙を流し続けていた。
やっぱり、まだダメなんだ……
無理に連れ込んだことを後悔する。
さすがにもう大丈夫だと思ってたんだけど…
昔から、俺はホラーゲームとか映画の類は、どうしても作り物に思えて、怖いと思ったことはない。
それに比べ、隼人はどんな作り物であっても、喜怒哀楽し様々な表情をする。
まるで百面相の如く。
怖かったら、怖がるし、面白かったら、腹を抱えて笑うし。
そんな隼人が愛おしくてしょうがない。
その思いは、成長するともに増大していく。
ただ、それを言うと隼人は怒るから
嫌がるから
まだ何も言ってないけど。
それに今の関係が崩れるのは、俺も嫌だ。
まあ今はそれは、置いといて…………
この状況は、ちょっとやばいかも。
暗闇の中で、隼人が密着してるこの状況……
なんと言うか、誘ってるようにしか感じないんだけど………
隼人は無意識なんだろうけど……
これは、これで困りものだよ、隼人…
今は、昨日のおかげであまり喉は渇いてないから吸血衝動はない。
だけど、これが昨日みたいに少しでも渇きがあったら、今頃襲ってるところだよ。
ホント。
俺は、隼人の柔らかい髪を撫でながら、じっと我慢する。
ふいに甘い香りがふわりとする。
あ、さすがにマズイ。
黒い衝動が湧き上がるのがわかる。
「ほら、隼人。こんなところじゃなくて、外出よう?いつまでも怖いままだよ?」
俺は、隼人を少し離すとそのまま素手で隼人の目元を拭った。
どうやら、だいぶ落ち着いてきたみたいである。
隼人は、素直にうんと頷くとそのままゲームの中から出た。
ふぅ。
危ない危ない。
俺は、深呼吸して軽い吸血衝動を落ち着けた………
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