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元通りの現実
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シャワーを一通り浴びて、身体を拭いた。
そして、ルイから借りた服を着る。
うん…
予想的中。
サイズが大きい。
当たり前だけど。
しかし、悲しいことにウエストサイズはさほど問題ないが…
問題は丈。
ハーフパンツなんかは、膝にかかってるし
上のTシャツなんかも肘まできそうな勢い、
なんか、服を着てるというより服に着られてるような感じ。
違和感ありまくり。
しょうがないと諦めながら、脱衣所を後にした………
「あ、おかえり。」
部屋では、だいたい片付け終わって一息付いてるルイの姿。
「ただいま?片付け、終わったの?」
「まあね。後は換気して、匂いが飛ぶのを待つだけだよ。」
内心ホッとする。
なんだか、今までが夢でやっと現実に戻ってきた感じ。
いつも通りのルイの部屋に安心する。
少し広めの部屋に机とベッド、それに本棚とクローゼット。
何一つ変わってない。
俺は、自分の持ってきた教科書の類をバックに詰め込み、服も一緒に押し込もうとした。
「あ、隼人、袋ないんだったら、これ使って。」
渡されたのは、紙袋。
さすが、気が利く。
「サンキュ。何から何まで、悪い。」
「いいって、いいって。もとは、俺が悪いし。それに、隼人の役に立てて嬉しいし。」
ルイは、特に深い意味もなさそうに笑う。
ただし、輝かしいばかりの笑顔で………
う………
頬が紅潮するのを感じる。
あの行為の後だと、変に意識してしまっていけない。
ルイにとって何気ないことだと自分に言い聞かせる。
そう、特に深い意味もないこと。
たぶん、一般高校生なら普通のはず………
「隼人?顔、赤いけど、大丈夫?」
ルイは俺の頬に手を伸ばす。
「だ、大丈夫だって!それより、ルイのお母さんケーキ買ってきてくれたんだろ?行かなくていいのかよ。」
俺は、慌てその手を避けて、話題を変える。
「そうだった。とりあえず、下に行こうか。」
ルイと俺は、ダイニングへと向かった。
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