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1.秘密の手紙6*
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「どうした、そんなんじゃいつまで経っても終わらねぇぞ!」
「ん……ぅ……うっ!」
荒川さんが僕の喉を一突きし、それから一気に僕の口を解放する。
「 え……うえぇ……」
僕は反射的に何度かえずいた。吐いてしまうんじゃないかと思ったけど、夕食前の身体には吐くものもない。ほんの少量の唾液が、床に滴り落ちていった。
呼吸を落ち着かせてから、再び荒川さんを見上げる。最早怒りよりも恐れのほうが大きかった。まさかこれで終わりなんてことはないはずだ。今度はどんなことをされるんだろう。
「そんなに俺が怖いか? 取って食われるみたいな顔しやがって。……まあ、その通りなんだけどな」
ーー嘘だ……!
その意味を理解し、思わず悲鳴を上げる。けれども幸か不幸か、うまく声にならなかった。
「さて、へったくそなフェラの分、楽しませてもらうからな」
荒川さんが鼻息荒く僕を押し倒す。床の、カーペットを敷いていない部分に肩が当たって上半身が痛い。だけど、これから与えられる下半身の痛みはこんなものではないということは容易に想像できた。
「あ……や……め、ろ……く、栗原が、栗原が帰ってきたら……っ」
「あ? 栗原は野球部だから毎日7時まで練習だろ。相部屋なのにそんなことも知らないのか」
荒川さんが呆れたように、だけど心底嬉しそうに言う。もちろん、栗原の帰ってくる時間くらい知っていた。だからこそ、栗原が早く帰ってきて、僕を助けてくれるーーそんな一縷の望みに縋りたかったのに。
部屋の掛け時計が示す時刻は4時45分。僕が助かるには、栗原が帰ってくるまで2時間以上耐えるか、さっさと荒川さんを受け入れて達してもらうかしかない。
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