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2.見えない終わり5*
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「あ……」
液体を注ぐようなどこか間の抜けた音が流れる。僕が出した音だと認識するまでに、数秒かかった。
下半身に力を入れて止めようとするけど、生理現象に逆らうことはできなかった。
しかも荒川さんを払いのけた拍子に漏らしたせいなのか、狙いが逸れた小水が便器の淵に飛び散っている。
「……はははっ、ガキかよ、お前」
もはや言い返す気力もなかった。
目の前が滲んでいく。その涙が生理的なものなのか、感情的なものなのか、僕には判断しようがなかった。
ずっと我慢していたからなのか、長く弱い排尿が続いていく。
「……ないで、くだ……い……」
なんとか絞り出した声も言葉を成さなかった。
寮で一番、いや、世界で一番嫌いな人に大事なところを見られている。それどころか排尿しているところまで見られている。もう何も考えたくなかった。
睫毛にしがみついていた涙が、自分を支えきれなくなって流れ落ちる。
「ははっ、あはははっ! いつものスカシはどうしたんだ?」
荒川さんは僕を傷つけたことで調子に乗ったようだ。剥き出しになっている僕の尻に、熱を持ち始めている自らの欲望をあてがってきた。
また、犯される。
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