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3.言えない気持ち5*
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「どうした? 女装してゾクゾクきたか?」
「違います……っ」
荒川さんは僕を煽りながら、内腿を撫でてきた。女装して感じていたわけはないけど、内腿を伝うくすぐったい感覚には、感じるものがある。
「あ…………っ」
もう聞き慣れつつある自分のだらしない声が聞こえ出した。こうなってしまえば、感じられる分気分的に少しはマシだ。
僕の反応を受けて、荒川さんの手が徐々に上に登っていく。いやらしい手つきがスカートの中を弄って、僕の期待を高めていく。
「ひ、ん……っ、あ……」
気持ち良くなりたい。気持ち良くなって、さっさと楽になりたい。 そう考えてしまう自分はすごく嫌だけど、いざ気持ち良くなれば嫌だと思う余裕も無くなる。
荒川さんの手は僕の一番快いところに触れそうで触れない。もどかしくてたまらなかった。
「どこか触ってほしいところでもあるのか?」
それが荒川さんの狙いだったのかもしれない。荒川さんは僕の答えを期待するように、僕の股間のあたりに指先の狙いを定めていた。
だけど、僕は決して口を開かない。僕が素直にあそこを触ってくださいと言いさえすれば、荒川さんはきっと満足する。それでも僕は、荒川さんに対する静かな反抗をせずにはいられなかった。
どうしてこの人は僕にいやらしいことばかりするんだろう。4月からの生理的嫌悪感や、初めて犯された夜からの恐怖は、いつの間にか憎しみさえ生んでいた。
お前さえいなければ。
そんな思いを込めて、荒川さんのほうを見る。
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