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4.裏切りと怒り*
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「悠生」
荒川さんが僕の名前を呼ぶ。そして、手首を縛られたままベッドに横たわる僕を脱がせ始める。今夜もまた、地獄「であるはず」の時間が始まった。
というのも、最近の荒川さんは妙に優しいのだ。勝手な時間に僕を呼び出して、犯すことには変わりない。だけど、荒川さんは絶えず僕に甘い言葉を囁いてくるし、その手は僕の感じるところばかりを責めてくる。
こうして考えると、最近の荒川さんも以前の荒川さんと大して変わっていなかった。だとすると、変わったのは僕ということになってしまう。
「ぁ、あ……っ!」
乳首をつねられて、思考が止まる。
「悠生、考え事してるだろ」
「すみません……」
僕は口ごたえすることもなく素直に謝罪した。初めの頃はそんなことできやしなかったのに。
いつからだろう。荒川さんに従うことが当たり前になったのは。今では、荒川さんの言いなりになることに苦痛こそ覚えても、何の疑問も感じない。
「俺は悠生が寮に入ってきたときからずーっと、悠生のことばかり考えてたんだぞ」
「んっ、あ、あぁっ、や、ぁ……!」
僕の胸を弄る手が激しくなっていく。潰したり引っ張ったり、好き放題にされる度、胸の突起は硬さを増した。気持ちいい。そう素直に認めてしまえば、何も苦しくはない。
快楽に飲まれる意識の中で、荒川さんの言葉が遠く響いていた。
「それなのに、悠生は他の奴にラブレターなんか書きやがって……。俺は悠生を愛しているのに、悠生は浮気するのか? 悠生は俺だけのものだ。分かるか?」
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