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4.裏切りと怒り2*
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荒川さんの言葉は明らかに矛盾しているのに、そんなことすらどうでもよくなってくる。
「すみませ……あっ、ん……んっ……」
あんなにショックを受けていた荒川さんの口づけさえ、僕は抵抗せずに受け入れるようになっていた。
歯茎を舌でなぞられると背筋に電流のようなものが走る。もどかしさに似た感覚に声が抑えられなかった。
「ん……ふ、ぁ……あ……んっ」
「悠生が感じてるのを見ると、俺もゾクゾクするな。もうどこにも行くなよ」
荒川さんの目が優しい。だからこそ、荒川さんの手で自分が変わっていってしまうのがたまらなく怖い。
だから僕は、快楽に逃げているのかもしれない。悪循環にしかならないことくらい、分かっているのに。
そんな僕の心も知らずに、荒川さんが自らの怒張をさらけ出す。
僕はこれが欲しい。
大嫌いで大好きな、何もかもを忘れさせてくれる荒川さん自身が。
「挿れるぞ」
僕の足が軽々と持ち上げられて、荒川さんの肩に乗る。
「あ……っ、淫乱な悠生の後ろっ、慰めてくださいっ……!」
そして僕は誰に命じられたわけでもなく、荒川さんを煽る。
「あっ、ん、ああぁっ……!」
挿入される瞬間に、一瞬だけ、栗原の顔が浮かんだ。
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