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4.裏切りと怒り5*
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それでも目の前の荒川さんを直視するのが怖くて、きつく目を閉じる。
ところが僕は殴られなかった。詰られもしなかった。
「ん、やっ、あ、ぁ……あぁ……っ、んっ、あ……っ」
代わりに舌で胸を責め立てられる。わざわざ舐める音まで立てられて、僕は嫌でもいやらしい気分になった。
「あ……荒川さんっ……激し……」
いつものような、執拗で、僕の反応を楽しみながらの愛撫とは違う。荒川さんは僕のほうを見もせず、舌を絶えず動かしている。
それがかえって僕をおかしくさせた。
「あぁ……あっ、ん、ん……っ」
なんだかもどかしくて、既に熱くなっている欲望を荒川さんの腹に擦り付ける。腰が動いてしまうのはもはや止められなかった。
こんなことをしている場合ではないはずだ。僕にはこのまま荒川さんに従っていてはいけない理由がある。
ーーなのに今は、快楽に思考を奪われてそれが思い出せない。
「いつもに増して感じてるな」
「はい……気持ちいいです……」
少しだけ躊躇したものの素直に答えると、荒川さんは満足げに頷いた。
「よしよし、悠生も少しは可愛げのあることを言うようになったな。どうだ? 少し早いが、もう俺が欲しいか?」
「欲しいです……! 僕のアナルの中ぁ、荒川さんの、大きな、その……ペニスで……ぐちゃぐちゃに、掻き回してください……!」
考える前に、口が動いた。荒川さんに何度も言わされてきたせいなのか、それともこれが僕の本心なのか。たぶんどちらも真実だった。
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