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4.裏切りと怒り13*
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栗原が僕の言葉を遮って怒鳴る。
そしてたった一瞬のことだった。いつの間にか僕は栗原に押し倒され、手首を両方ともベッドに押し付けられている。栗原の手は怒りのままに力が込められていて、 腕の血が止まってしまいそうだ。
「裏切り者……最低野郎……!」
それはもう、いつもの栗原の声ではなかった。こんなに感情を剥き出しにする栗原を見るのは初めてだ。怒りを抑えられず、殺気すら放っている栗原に、僕は圧倒された。
だけどそれと同時に、相部屋がこんな奴だと知ってショックを受けている栗原を無神経に誘ったことを悔やんだ。僕はまた、自分の弱さで栗原を傷つけてしまったのだ。僕なんかよりも、栗原のほうがよっぽど苦しんでいるのに。
今僕にできることは、栗原の行為をただ受け入れることだけだった。
でも、本当はそれすら許されるべきではないのかもしれない。なぜなら栗原を受け入れることは、本来栗原ではなく僕自身が望んだことだから。
「そう。僕みたいな悪い奴に情けなんてかけちゃいけない。優しくなんてしなくていいんだよ……」
だからせめて、栗原が躊躇うことのないように、僕は自ら足を開いた。こんな形だとしても、これから栗原に抱いてもらえるんだ。してはいけない期待が膨らんでいく。
そんな僕を見た栗原は、いきなり怒張を僕にあてがった。
「あぁっ……!」
熱い。
これが、僕がずっと欲しかった栗原の熱。
それだけでもずっと感じていたいほどだったけど、当然これで終わるわけがない。
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