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6.今度こそ、秘密の手紙9*
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そういえば荒川さんは挿入前に慣らすなんて一度もしたことがなかった。それだけ栗原は僕のことを考えてくれているということなんだろう。
栗原の指は最初に浅いところの壁をそっと擦り、それからだんだんと深いところを撫でてきた。
「あ、ぁ……っ、はぁ……っ、ん……」
僕は素直に、栗原に身を任せた。男としてのプライドとか、これまで経験してきたただ辛いだけの性行為を思い出す胸の痛みも、僅かに残っている。だけどそれらよりも、たった今、栗原に愛されているという安心感のほうが僕の中では圧倒的に大きかった。
「んっ、や、あぁっ!」
このままずっとこの快楽を味わっていたいと、まどろみすら覚え始めていたときだった。栗原の指は相変わらず優しく僕の中で動いているのに、僕は突然強い刺激に見舞われた。声が抑えられなくて、うまくろれつが回らない。
「あ、や、やめれっ、ひぅっ、ぁあ……!」
「ここがいいのか?」
やめてくれと言っているのに、栗原は指を抜こうとはしなかった。それどころか、同じ場所ばかりを執拗に擦ってくる。栗原は今まで一度も、僕が嫌がることはしなかったのに。
……いや、今だって僕は別に嫌がっているわけではない。ただ、気持ちが良すぎて、どうにかなってしまいそうなだけだ。栗原もそれを見抜いているから、やめてくれないんだろう。
僕の反応を確認すると、栗原は指の動きを一層速めた。
「ん、あぁぁっ、ぁ、う、あぁぁ!」
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