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10話【もっとスッキリしたい】
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もしかしたら友達の家で遊ぶのは初めてかもしれない!…でも俺の初めてがこんな豪邸でよいのか?いきなりこれは荷が重い…普通の家で一回、体を慣れさせてからだな…
音葉「入らないの?」
格汰「いや入る!入らせていただきます!」
さっき親に、ちょっと友達の家に遊びに行って来る!って(初めて)メールしたけど完全に文章を間違えた
お友達の家にお邪魔させて頂く事になりました。でもお土産とスーツを忘れてしまいました。どうしましょう母上…
の方が正しかったかもしれない
格汰「…凄い家だな、お前ん家」
音葉「良く言われるw」
格汰「そうだろうなww」
家に入るとメイドが現れた
田村「おかえりなさいませ、あら?こちらの方は?」
ごめんなさい!こんな素敵な家に場違いなタンクトップ野郎が来て!やっぱりスーツ着て出直します!
音葉「俺の未来の親友」
と嬉しそうな顔をして言ったから、俺は少し照れ臭かった
田村「そうでしたか」
メイドさんも嬉しそうな顔をした
音葉「俺の部屋に行こう」
俺は失礼とは思ったが、家の中を見渡しながら部屋までついて行った。どこを見ても高そうな家具や作品ばかり。こいつの部屋も多分凄いだろう。どんな部屋だろう…もしかしたら楽器で埋め尽くされてるかもしれないwww
そんなことを考えてると部屋に着いたらしい
音葉「ここが俺の部屋だよ」
音葉が扉を開く、そこには大量の楽器が…あれ?ベットとピアノ…だけ!?逆に凄い!
格汰「え?これだけ?こんな広い部屋なのにベットとピアノだけ?もっと普通あるだろ、机とか、棚とか!」
広い部屋に、ぽつーんってピアノとベットだけがあるのはなんかシュールだ
音葉「あーそういうの置いたら楽器が置けないからさー」
そう言うと指をならした。すると床のいろんな所が開き、楽器が出てきた
格汰「んな!?金持ちってなんでもありだな、おい…」
もう凄いとしか言えない
音葉「よし、早速…聞く?」
格汰「え?あ、おう!」
俺はベットに座って、楽器を弾くこいつを見よう…と思ったけどこいつは指揮を振る棒(タクト)しか持っていない
格汰「え?弾かねぇの?」
音葉「まぁ見ててw」
俺は驚いた、こいつが棒を振ると楽器達が1人でに動いているのだ。浮いてる楽器もある
格汰「え?…どうなってんだ!?」
音葉「凄いでしょw」
凄いどころじゃない
格汰「金持ちってすげえな!」
もうその言葉で片付けるしかないと思った
音葉「金の力じゃこんな事は出来ないよw面白い事言うねw種明かし、しようか」
指を鳴らすと電気が消えて、ロウソクに火が灯った。紫の火だ…そして楽器の周りを見ると人がいっぱい立っている。足がない…やばい、これはやばい!
格汰「すげー!すげぇよ!」
演奏が止まる
音葉・幽霊「え?」
格汰「…え?」
音葉「普通、怖がったり驚いたり引いたりする所じゃ無いのかな?」
格汰「驚きはしたが引きはしねぇよ」
幽霊「あ、もしかして、私達が幽霊だと気づいてないのかな?」
格汰「いや、足ないじゃん、見れば分かるよ」
幽霊「分かっててこの態度」
音葉「凄いなー普通の人なら逃げてるはずなんだけど、やっぱり君とは音が合いそうだ」
格汰「俺が普通の人じゃないってか?ww」
音葉「そうだね、普通の人じゃないかなw」
格汰「なんだと?w」
音葉「俺と音が合うなんて相当な変わり者だよw俺が変わり者だから…」
分かっていたのかwそうおどけて返そうと思ったらこいつは深刻な顔になって
音葉「俺が自分を出すと、みんな俺から離れて行くんだ。不気味がって…それは分かってたけど自分を隠すなんて嫌だった。だから隠さないで自分を出し続けた。そんな事してたら俺の周りに友達はいなかった。いるのは家族だけ…」
幽霊「俺たちもいるぜー」
音葉「家族と幽霊だけ…」
うん…理由は違うけど俺と似たような事になっている。俺も気がついたら家族しかいなかった
音葉「でも君は大丈夫みたいだ。これからも友達で居てくれそうw」
格汰「やっとできた友達だからな、そんな簡単には手放さねぇよww」
音葉「本当!?ずっと、ずっとそばに居てくれる!?」
今日一番の明るい顔をしている。そんな可愛い顔するなよ…
格汰「お、おう、たとえお前が嫌がったとしても俺はお前を離さねぇよ」
あれ?なんか告白っぽくなっちゃった…
そんな事を考えたらいきなりハグされた
音葉「約束だからね」
格汰「おう、約束だ!」
俺はハグを返した
なんか友達じゃなくて恋人ができた風に見えないか?これ、違うぞ?友情だぞ?友情!
幽霊「これがB…」
格汰「違うぞ!これは友情だ!友情!!」
音葉「ん?」
格汰「気にするな」
音葉「うん…」
そういうとハグを続けた
幽霊「やっぱりこれB…」
いや、言いたいことは分かるけど!
幽霊「ヒューヒュー!」
うるせぇなこいつら!
格汰「あ、あのさ、この人達は御先祖さんなのか?」
話をずらしたら離れた
音葉「いや、この人達は街で出会ったんだ。演奏したいって聞こえたから、その方に行ったら鈴木さんを見つけて家に招待したんだ」
この幽霊さんが鈴木さんか
鈴木「あの時は嬉しかった」
普通の人なら家に招待しないだろうwやっぱりこいつは変わってるww
音葉「んで、他にもいるんじゃないかと思って探しに行ったら…こうなった!」
格汰「凄いなwこんなに大勢集めるの大変だったろww」
音葉「途中めんどくさくなってベランダに出て呼ぶために笛を吹いたら集まって来て」
格汰「大丈夫か?その笛、普通の笛か?それ」
音葉「大丈夫だよーそれより幽霊大丈夫なんだね」
格汰「おう、悪霊じゃなければ会いたいと思ってたんだ。夢が叶って嬉しいぜw」
俺は幽霊の1人と握手をする
音葉「そうか、よかった」
鈴木「我々も過剰に怖がられなくてほっとしたよ。あんまり怖がられると心が痛むんだ…驚かれないのもちょっとイラっときたけど」
我儘言うなよ、流れ壊すな!
音葉「なんか色々とスッキリした。もっとスッキリしたいからもっと演奏していい?」
格汰「おう!いいぜ!」
俺は何曲も演奏を聞いた。こいつも幽霊も楽しそうだった。俺も楽しかった。こんなに曲を生で聞いたのは初めてだった。俺が飽きないようにか色んなジャンルを弾いてくれた。ジャスやロック、俺の知ってるJPOPも弾いてくれた。時間はあっという間に過ぎていて、いつの間にか夕方になっていた
鈴木「いやーこんなに弾いたのは久しぶりだーあまりにも気持ちよかったから成仏しそうだったよ」
音葉「笑えないよそれ、大事なメンバーの1人が消えるなんて俺、嫌だよ?ww」
こいつは演奏中に来たお迎えの光を何度も断ち切っていた。断ち切られた幽霊は幽霊で、冗談だってwwみたいな顔をしていた
もう色々と意味がわからないwww
音葉「あれ、もう夕方なんだね」
格汰「俺、そろそろ帰ろうかな、ご飯作らないと…」
鈴木「ご飯作れるんだ、意外w」
格汰「うちの料理担当は俺なんだ。母さんが体弱い人だからあんまり疲れさせたくなくて…」
音葉「そうなんだね、今度俺にもなんか作ってよ!君の料理食べてみたい」
格汰「おう、今度な!じゃあ俺、帰る」
音葉「玄関まで送るね!」
玄関まで行くと聞き覚えのある声がした…球輝と絵翔だ!
格汰「どうしてお前らが!?」
球輝「コウタ兄!?」
音葉「あれ?球輝くんのお兄さんだったの?」
格汰「え?あ、おう、え?絵翔の兄?」
音葉「うん…あ、なんか似たような音を最近聞いたなと思ったら…球輝くんのお兄さんだったのか」
絵翔「え?自己紹介しなかったの?」
格汰・音葉「あ、してない…」
絵翔「名前も知らない人を家に呼んだの?」
球輝「コウタ兄だったからよかったものを…」
音葉「桜庭音葉、これからもよろしくね」
三人(遅いよ!)
音葉はハグをして来た
格汰「…佐藤格汰、こちらこそよろしくな」
俺もハグを返した
球輝「1日でこんなに仲良くなれるもんなんだな!すげーや」
絵翔「こうやってカップリングが増えて行くんだなー」
球輝「え?なんて言ったの?」
絵翔「なんでもない…」
END
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