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ハッピーエンド。皆さん今までありがとうございました。
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「菅谷......っ!」
結城宗吉、会長と抱き合っている所を見られました。
しかも、彼氏にです。
俺はすぐに会長を引き剥がす。
これは誤解ですこれは誤解ですこれは誤解ですこれは誤解ですこれは誤解ですぅううううう!!!!!
ああ、ジーザス。
何故貴方はこんなバッドタイミングに天使をよこしたのでしょうか。
菅谷は呆気に取られていたが、すぐに顔を歪めると、涙を流して走り去った。
「菅谷待って!」
俺はすぐさま菅谷を追いかけた。
まずい...っ!絶対に勘違いしてる...っ!!
俺は必死で菅谷を追いかけた。
現役で運動部の俺は、あっという間に菅谷に追い付く。
そして、彼の細い腕を掴んだ。
彼はというと、肩を震わせて俯いている。
「菅谷......っさっきのは誤解だ。
俺が一方的に会長に抱き付かれてただけで...っ抱き合ってたんじゃない...っ」
俺が息を切らせながらそう告げると、菅谷が振り返る。
振り返った菅谷の顔は、目が赤く、唇を固く結んで涙を堪えていた。
不覚にも、可愛いと思ってしまった。
「...ほんとに?」
目をウルウルさせて訊ねてくる。
俺はキュンキュンしながら、「ああ、本当だよ」と答える。
すると、菅谷が抱き付いてきた。
突然の事で身体中が熱くなる。
い、いつもはそんなことしないじゃないか...っっ!
俺の焦りをよそに、菅谷はポロポロと泣きながら言う。
「俺...っ会長と宗吉くんが......浮気してるかと思って...っ
そしたら......涙が止まんなくって...っ!」
くっそかわええくっそかわええくっそかわええぇぇえ!!!!!
な、何!?
こいつは俺をどうしたいんだ!?
襲っていい!?襲っていい!?
......という心の声は飲み込んで、俺は「ごめんな。」とだけ言う。
菅谷は涙をシャツの袖口で拭きながら、少しムッとして言う。
「宗吉くんは...わかってないんだよ......っ俺が、どれだけ宗吉くんの事すきか......さ...」
「......っ!?」
ピーッ!!!
反則!!!!
レッドカード!!!!!
俺の顔もレッド!!!!!!
俺は菅谷の背中に手を回して、言う。
「俺も...お前のこと好き、だぞ。」
「......会長よりも好き?」
菅谷が拗ねながら聞いてくる。
俺は間髪入れずに返す。
「あっ当たり前だろ!お前が...一番好きだ。」
わーっっ!
言っちゃった言っちゃった!!
しかしこれは照れるな...と俺が視線を逸らすと、菅谷はキュッと俺のシャツを掴んだ。
「......じゃあ、俺にキスしてくれる?」
......はい?
俺は固まった。
聞き間違いだよな?
今菅谷なんて言った?
「悪い、もう一回...言って」
俺は聞き返す。
意地悪じゃなくてガチで。
菅谷は顔を赤くすると、「な、何回も言わせないでよ...」と困り顔。
だが俺を見つめながらこう告げた。
「キスして......宗吉くん」
END
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