アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
現実③ 〜海翔side〜
-
「はあっ…‥……はぁっ」
昼間に聞いた宙のこと
思い出したくなくて
思いっきり走って帰った。
帰っていたのに。。。。。。。
「宙。。。。。」
僕は見てしまった
見たくもない現実
自分の前を通りすぎていく車がかすみ
その奥にはっきりと宙の姿が。
絡み合う二人の姿が。
重なる2つの唇が。
本当は大好きな宙と名前も知らない女のキスシーンは
まるで
映画みたいだった。
お似合いの2人。
それと同時に
羨ましかった。
隣にいるのは僕じゃダメなの?
今までずっと宙の隣には
僕がいたのに
幼馴染みという肩書き。
それだけでも我慢出来た。。。。
今までは。
でももう宙は
あの頃の宙じゃなくて。
もう隣で笑うことすら出来ない自分に
腹が立って。。。。
つらくて。。。。。
なにより
苦しくて。。。
視界がぼやける
現実が
心に深い深い闇を落とす。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 26