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さて洗面所で歯を磨き顔を洗い終えた私は自室へと戻り制服へと着替える。
さっさと着替え終え、私もリビングへと向かう。
財閥とはいえ、私の住んでいるこの家はまだ一般家庭と変わらない大きさだ。
本家は別のところにあり、私は数回しか足を運んだことがない。
リビングへ通じる扉を開くと香ばしいパンの匂いが鼻を擽った。
テーブルを囲んで晴樹兄さんともう一人の兄、芳樹兄さん、そして珍しく父様が座っていた。
ああ、これはまた嫌味を言われるなと思いながら席に着くと、案の定
「また聖は寝坊かい?いつになったら誰よりも早くここに座ることができるんだろうねえ。」
芳樹兄さんが話しかけてくる。いつものことだ。
芳樹兄さんはまだ優しいほうだ。
なぜなら、晴樹兄さんと父様は話しかけることすらしてこないのだから。
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