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「聖兄様は、」
そういって話しかけてくる幸樹は
「林原先生の御本をお読みになったことは?」
私がそういった本を読まないことも、家族から疎まれていることに気付かない。
よく言えば天然、悪く言えば鈍感なのだ。
「先生の本は、少々私には難しすぎるようで・・・。」
「そうなのですか、残念です。今回の新作は聖兄様の好きそうな内容だったのでお話できるかもと思っていたのですが・・・。」
そういって目を伏せる幸樹は天使のようで。
「こ、今度・・・機会があれば、読んで、みますね。」
とたんパアッと明るくなる幸樹。
幸樹には好かれているようで、たびたび共通の話題を探してくる幸樹はとても愛らしい容姿をしており、芳樹兄様曰く、亡くなった母様にそっくりだそうだ。
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