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しかし、そんな私にも友人と呼べる人は数人いる。以外だろう。私にもなぜできたのか謎だ。
窓側の一番後ろにある席に座り、一時限目の授業の準備をしていると
「ひーじーりっ!おはよう、今日も可愛いね。」
「おはよう、海くん。朝から元気だね。」
「え、告白は無視?スルー?冷たい!!でも、そんな聖もいいッ!!」
朝から強烈なキャラで絡んでくるのはその数少ない友人の1人、霜宮海くん。
可愛いと言ってくるのはいわば日課のようなもので、私の朝は必ずこの言葉からはじまる。
「ねえねえ、聖ぃ。化学なんだけど…。」
「昨日もですか?相変わらず霜宮家の方々はお好きなんですね。」
「しゃあないじゃんかー。昨日はちょうど陸と智枚(ちひら)の誕生日パーティーだったんだよぉ。」
「毎日が誕生日パーティーですけどね。はい、ここからここです。」
「ありがと、聖!また牛乳パン奢ってやるわ!」
彼の家は主に貿易業を行っていて、交友関係が広いのか、毎日のように遅くまで食事会を開いている。そのためよく海は宿題をやらずに就寝し、そして次の日私の宿題を写すのだ。これももう日課になっていて、毎回お礼に牛乳パンを奢ってもらっている。
牛乳パンとは名前の通り、パンと牛乳がセットになっていて浸して食べるのだ。私はとても好きなのだが、周りにはあまり評判はよくないらしい。なぜなのだろう。
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