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私の通う学校は幼稚舎から大学まであるエスカレーター式の男子校で、通う生徒はほとんどが財閥の息子だ。かくいう私もその一人なのだが。
ここでは勉学だけでなく、選択授業になるのだが経営理論などといった独特の授業がある。
私は長男でも次男でもないので継ぐ必要がない。なので、選択授業では美術や家庭科などといった一般的なものを選択している。
海はというと、霜宮家の跡継ぎなので経営理論の授業を選択しているのだが、家庭科も取っている。なぜだろうか。
始業開始のベルが鳴り響くと、各々の席に着き先ほどまであんなに五月蝿かったはずのクラスが静かになる。
さすがお坊っちゃま学校というべきか。教育はちゃんと施されている。
担任が教室へと入って来る。
いつもと同じ、いつもの光景。だと思っていた。担任の後ろを歩く"彼"の姿を見つけるまでは。
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