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銀魂短編 「本当はもっと生きたかった・・・か?」~一人は寂しいから~ ※死ネタ
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※劇場版銀魂「万事屋よ永遠なれ」の創作夢
※死ネタです
※白詛銀さんが刺され、銀さんが去ったあとの話です
(時間的に新八が銀さんに一生懸命なんか言ってたあたりかな?←)
※お読みになる方は最後の最後までスクロールすることをおすすめします!!
※あと、『NL』です
「・・・(やっと、終わる)」
ずっと望んでた
そうじゃねぇと、あいつらまで俺は殺しちまう・・・
「・・・(これでいい、これで)」
意識が遠のいていく・・・案外死ぬってのは簡単なんだな
そういや、今までも何回か腹さされたことあったな・・・
「・・・(我ながらしぶとかったんだな~)」
でも、今回ばかりは死ぬ
死ななきゃなんねぇ
だから、これでいいんだ・・・これで
「・・・(でも・・・)」
本当は、俺は・・・
「本当はもっと生きたかった・・・か?」
「!・・・(この声は)」
「なんだ?まだ生きてるかと思ってたんだけど・・・もう死んじゃった?」
あぁ、またお前か・・・
こいつは俺が白詛に侵されて少しした頃に突然目の前に現れた女だ
名前は知らねぇ
何故か名乗ろうとしなかったからだ
「おかしいな・・・しぶといからまだ生きてると思って話しかけたのにな」
「・・・ぁ・・・き、てる」
まだ生きてる
「お?生きてた?やっぱしぶといな銀時」
この女の名前はしらない
けど、こいつは俺の名前を知ってた・・・俺が白詛に侵されていることも
「なぁ・・・まだ、生きたかったか?」
そんなの・・・
「っ、ぁ・・・まぇ・・・ぉ!(当たり前だろ!)」
そうだ・・・本当はもっと生きたかった
生きて、もっと・・・!!
「『あいつらと一緒にいたかった』・・・か?」
「!!・・・っ(なぜだ)」
なぜ・・・
この女は最初からそうだった
まるで俺のことは全部知ってるみたいに俺の思ってることを的確に当ててくる
「・・・(一体お前は何なんだよ)」
もう銀さん死にかけだってのにキャパオーバーギリギリよ?
「・・・銀時、私は全部知ってた でも、知ってるだけで何にもできなかった」
「・・・」
それくらい銀さんだって知ってるさ
お前メチャクチャ弱い、ただ口が悪いだけの女だもんな
でも、その代わりお前は
「何にもできないけど、唯一の取り柄がある・・・私は白詛に侵されない」
そうだ
どういうわけかわからねぇが・・・いや、もしかしたらこいつは地球人じゃないのかもしれねぇが
この女は白詛に侵されなかった
そしてなぜか、俺のそばにずっといた変な女・・・
「だから私は、お前のそばにいた・・・一人は、寂しいだろ?」
「・・・っ」
さみしい・・・あぁ、寂しい
この体から白詛がばらまかれてから、ずっと見てるだけだった
朽ちていく江戸を、倒れていく人を、死んでいく人を・・・
「なぁ、銀時・・・見ず知らずの女でもさ そばにずっといてくれると少しは楽だろ?」
「・・・(あぁ、そうかもな)」
あぁ、意識が落ちていく
いくらしぶとくても、ここまで・・・か
「でもな?銀時・・・それだけじゃなかった」
女が歩いてくる・・・ジャリッ、ジャリッと近づいてくる足音がする
「私が・・・私が一人になりたくなくてお前のそばにいたんだ」
女の声が遠くなる
「・・・(まだ、話してる)」
もう少しだけ、もう少し・・・だ・・・け
とさっという音がした
どうやら俺の左隣に座ったらしい・・・
「・・・(早く、言え)」
せめて・・・最後を一緒にいてくれる奴の言葉くらい
「・・・(ぜん、ぶ・・・きいて・・・から)」
あぁ・・・眠いな
「私はな?銀時・・・異世界人なんだ 何も驚くことじゃないだろ?宇宙は広いんだから
お前のことを知ってたのはそのせいだよ」
異世界人?それは・・・また
「・・・(あくびがでる話だな)」
なぜだろうか・・・女のその突拍子のない話が馬鹿らしいと思うのと同時にどこか納得してる自分がいる
「・・・ふっ」
思わず笑えた
てか、死にかけてるのに笑えるんだな
なんかお迎えがすぐ目の前にきてるってのによ・・・
「あ、笑ったな?銀時!」
当たり前だろ・・・そんな話し
「たく!・・・まぁ、そういうわけだからお前にすがらないと危うく一人になるとこだったんだ
だから白詛伝染らないのをいいことにお前のそばにいたんだよ・・・一人になるお前のそばに」
最低だろ?
女は笑いながらそういった
自分が最低だと・・・でもな?ちょっと君ね
「・・・っ」
それだけじゃないでしょ?銀さんを舐めすぎよ?
「?なんだ?遺言でも残してってくれんのか?もう意識真っ暗のくせに」
うるさいね
いいから黙って聞きなさいっての・・・
「・・・ぃ・・・ぉ」
そして・・・
「ぎ・・・ん・・・ね、ぇ・・・ぇ・・・・・・よ」
一緒にいてくれてありがとう
あとね、君のことがね
「ぃ・・・っ・・・た・・・・・・ぉ」
だったんだよ?
あぁ、もう痛みも感じない・・・ただ眠い
そうだ、もし今回もしぶとく生きてたら
もう一度君に同じことを言おうか・・・
あ!それとスリーサイズも聞かなくちゃね!なんてったってこの子何気銀さんの好みドストライクな体型してるからね!あと、年も聞いとかなくちゃ
難点と言えば顔が普通なのと口が悪いところだがノープロブレム!ゴリラ女よりはマシだ!
あとは・・・あぁ、そうだ 一番大事なことがあるじゃない!
そう、君の・・・
-名前を聞かなくちゃ・・・ね-
「・・・・・・ずるいね『銀さん』無駄に年食ってるから何でもお見通しで
本当、ずるいね」
私は所謂トリップというものをした女だ
そして私のトリップは酷く特殊だった
「まさか劇場版設定にトリップするとは・・・」
でも、今私がいるこの時間はもうすぐなかったものになる
他でもない銀さんの手で・・・
「そうしたら、私の存在はなかったものになる」
元の世界に戻れればいいほう
悪ければ・・・
「ま、存在消滅だろうね」
怖くは・・・ない
だってこの数年間、一番こわかったのは・・・
「・・・・・・ねぇ銀さん私もね?」
銀さんのこと・・・好きだったよ?
銀さんのことだから気がついてたのは知ってた
だって、銀さんて結構するどいからね・・・
「・・・・・・おやすみ、『銀時』 そして、ありがとう」
私を、最後までそばに置いてくれて・・・
その後私は銀時の亡骸に寄り添い目を閉じた
私の存在が消えるその瞬間まで
銀時が最後に残した言葉を、何度も反復しながら
「・・・私も知ってたよ銀さん」
その言葉を最後に、『私』は姿を消した・・・・・・
-ありがとお~銀さんね?君のお陰で寂しくなかったよ?だから、一緒にいてくれてありがとうね?あとね銀さんもね?-
『君のことが好きだったよ?』
(知ってたよ銀さん・・・だって銀さん『読者』から見たらすごくわかりやすいからね)
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