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戦いの天使..3
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「…へ?」
作戦本部の壁際に立っていた新卒の構成員・ストゥルは、首を小さく捻ると、自身の教育係に問い掛けた。
「あ、あの、話が読めないのですが…。」
途端に普段は穏やかな教育係はストゥルにギンと睨みを効かし、
それから口早に説明した。
「流石にこれは知ってるはずだが、
チィエラルコはスピリートからの集中的な空爆で焼け野原になった国境を接する地域で、
尚且つ今敵が集まっている真ん前、
何もかも焼けていて、スピリート軍が補給したり奪取するようなもんはひとつも無い。
だからそこまで相手の侵入を許して、地雷で地道に力を削いでいく、
そこを通過した奴等も、チィエラルコからは出させない、
あとは敵の疲労を待つ、
分かったか。」
「…え、えとつまり…。」
必死になんとか話に追い付こうとするストゥルにルーノは目をやると、
少し微笑んで吐き捨てた。
「無能に次は無いよ?」
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