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クローロ..4
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***
(話は戻り、
ルーノのプライベートルーム。)
「やぁルーノ、久しぶりだね。
背が少し、伸びたんじゃないか?」
「あぁ、親愛なる我が弟よ。
相変わらず線が細い。
ちゃんとご飯は食べているかい?」
「……。」
ひざまづく二人の兄の社交辞令には応えず、
ソファで寛ぎながら、
ルーノは黄緑色のマカロンをひとつ口にした。
ルーノの兄達もルーノのこのリアクションには慣れており、
大して気分を害した様子でもなく立ち上がる。
「…本題に入ろう。
チィエラルコでの戦い、実に見事であった。
父君もさぞお喜びだ。」
長男は既に軽く後退しかけた生え際を触りながらもったいぶる。
「だが、物事には方法というものがあるだろう。
地雷は国際条約で禁止されている。
しかもうちは代表国の一つだ。
これは知られると後々不利になるのでは無いかね?」
次男は整えられた髭を撫でた後、
長男の言葉を継いで、ルーノに懸念を単刀直入に訊く。
「……ふふ。」
ルーノは、今度は桃色のマカロンを味わいながら、クスクスと笑う。
やがてそれを咀嚼し終えると、
やっと兄達の方を見た。
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