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クローロ..7
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***
「「「正当なる采配を貴方様に!!」」」
プロフィテーギ帝国での忠誠の挨拶を背後に聴きながら、
今日もルーノは自室に戻り、
シャワーを浴びる。
キュ…
とシャワーの蛇口を締め、シャワールームを出ると、
ベッドでは丁度、今夜の準備をしているところだった。
普段より遅い到着にルーノは軽く顔をしかめたが、
睡眠薬は使わないよう、既に連絡してあった事を思い出す。
ゆっくりと身仕度をし、
使用人達が立ち去った後、
ルーノはベッドへと向かった。
右側の髪を耳に掛け、
片足をベッドに乗せ、
その男…今夜は男というよりまだ青年だったが…
の顔を覗き込む。
その青年の髪は少し長く、緩くウェーブがかかっていた。
薄暗い中ではその黒髪は淡く緑がかって見え、
最近の中ではかなりの上玉だった。
……?
青年の顔を眺めた刹那、
不意に強い既視感と目眩を感じたルーノはその場にしゃがみこんだ。
「…毒を、盛られたか………?」
ルーノは掠れた声で呟いたが、
夜は、使用人達を皆、離れたところに控えさせていたため、
ルーノの異変に気付く者は居ない。
ルーノはとさり、と固い床の上に倒れ込んだ。
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